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コーヒーのグローバル・ヒストリー 赤いダイヤか、黒い悪魔か
 
 

コーヒーのグローバル・ヒストリー 赤いダイヤか、黒い悪魔か [単行本]

小澤 卓也
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

コーヒーは石油につぐ巨大市場を形成する一次産品であると同時に、グローバル化時代の南北問題を鮮やかに象徴する農業生産品でもある。多様な意味を内包するコーヒーの歴史を文脈化して整理し、「コーヒーで結ばれた世界」を見渡すための歴史的視座を明示する、刺激にみちたグローバル・ヒストリーの試み。

内容(「BOOK」データベースより)

コーヒーは石油につぐ巨大市場を形成する一次産品であると同時に、グローバル化時代の南北問題を鮮やかに象徴する農業生産品でもある。多様な意味を内包するコーヒーの歴史を文脈化して整理し、「コーヒーで結ばれた世界」を見渡すための歴史的視座を明示する、刺激にみちたグローバル・ヒストリーの試み。

登録情報

  • 単行本: 348ページ
  • 出版社: ミネルヴァ書房 (2010/2/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4623056201
  • ISBN-13: 978-4623056200
  • 発売日: 2010/2/25
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
1章はコーヒーの起源から品種、収穫方法、焙煎方法などコーヒーについての根本的な基礎知識が網羅されている。2章以降はコーヒー生産国や消費国の歴史や各国の現状についての説明。各章が独立しているので興味のある国だけ読んでもいい。
「コーヒーとは何か?」ということについて全く予備知識がないのでとても勉強になった。
図や写真が多く著者の文章も読みやすい。

この本を読まずしてコーヒーを語ることはできないだろう。
ベトナムのコーヒーがなぜまずいのか?
同じロブスタでもなぜ国際市場価格より40%から80%も安いのか?
政治、気候などからのアプローチがあったのが面白かった。
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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 高校の世界史教材に資料として使える歴史書です。
 たとえば、次ようなクイズで学生を刺激するのはどうでしょう。
コーヒーの原産地は?
コーヒーの語源となったアラビア語の「カフワ」はどんな意味だったか? 
イスラーム世界にコーヒーが流行した理由は?
西欧で最初にコーヒー栽培(プランテーション)を推進した国は?  
啓蒙思想とコーヒーの関係は? 
マルクスが指摘する、ドイツの対ナポレオン戦争の原因は? 
ブラジルにコーヒー生産州と都市を結ぶ鉄道を敷いた国は?
アメリカ西部開拓者のコーヒーの飲み方は? 
コーヒー農園の労働力不足のために、日本から移民が1908-41年までに約18万9000人も渡った国は? 
第一次世界大戦におけるコーヒーと対独戦争の関係は? 
「コーヒーブレイク」を流行らせるために業者がとった手段は?
世界恐慌とコーヒー豆の運命は?
コーヒーを否定したムッソリーニに対するアメリカの対抗策は?

 これらの解答はすべて本書にあります。著者は本の意図を、生産者、精製業者、金融業者、貿易業者、賠煎業者、広告業者、小売業者、販売業、消費者などの有機的なつながり、と説明しています。コーヒーが私たちの口に入るまでの実に複雑な過程について科学・植物・経済・国際政治・情報戦略の諸側面から解き明かしてくれます。コーヒーノキからはじめ収穫から精製過程(乾燥式・水洗式)、焙煎、販売ルート、宣伝、全米コーヒー賠煎業者協会やスターバックスなど詳細にわたっています。諸々あるコーヒー書の中で白眉といっていいものが現れました。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
エチオピア生まれのコーヒーが、イスラム諸国を通ってヨーロッパ社会でカフェ・ブームを巻き起こし、アメリカ独立戦争やフランス革命の勃発に大きな影響をもたらした後、フランス人によってラテンアメリカ地域でコーヒー栽培が行われることになった。やがてラテンアメリカ諸国ではそれぞれの自然環境や社会環境の違いを反映し、異なったコーヒー生産様式が生まれ、異なった形で現地社会を変えていく。さらにラテンアメリカで大量生産されたコーヒーが、イギリスの影響で紅茶文化だったアメリカ合衆国の食文化を変え、さらには緑茶文化だった日本を世界第3位のコーヒー消費国へと変化させた。概説するとこういう内容だろうと思う。

本書の良いところは、第一に、世界のコーヒー流通システムの中でもっとも弱い立場に置かれているコーヒー生産者の視点を重視しているが、だからといって単なる農民礼賛に陥っていないことである。中立的な立場で書かれているために安心して読める。

第二に、ラテンアメリカの主要なコーヒー生産国における生産様式とその歴史的意義の相違点が明確に整理されていることである。ラテンアメリカのコーヒー生産国に関して、これほど分かりやすく詳細に伝えている本を見たことがない。

第三に、世界のコーヒー生産および消費の中心である南北アメリカを中心に、一つのコーヒー農園の動向が国家全体を変化させ、その国家の変化が周辺の国際関係に影響を及ぼし、さらには世界のコーヒー文化に影響を与えている(そのまったく逆の流れもある)ことが示されている、まさしくグローバル・ヒストリーについて考える上で格好の入門書となっている点である。

第三の点について補足すると、例えば独特の自然・社会環境で生産されたブラジル産の比較的安いコーヒーが、安価なコーヒーを求めていた当時のアメリカに流れ込み、アメリカの食文化を変え、コーヒー貿易を促す。その後、アメリカに出現したコーヒー企業が、今度はブラジルのコーヒー生産業界に介入し、その性格を変えていく。これに対してブラジル側は自国のコーヒー生産業の保護に乗りだし、新たな市場戦略に出る。同時にブラジルは日本からの移民を受け入れ、自国のコーヒー生産業を拡大する一方、無償で日本にコーヒーを提供して日本のコーヒー消費文化を刺激していく。ブラジルの日系移民はブラジルに新しい文化をもたらす。…本書ではこうした内容が描かれている。

私はこの著者が描く「グローバル・ヒストリー」を全面的に支持するわけではないし、グローバル・ヒストリーの理論的整理も含めてもう少し突っ込んで欲しいと思う箇所もいくつかあった。しかし、それでも本書は充分に一読に値するので、ぜひお勧めしたい。
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捨て曲ならぬ捨て章無しのコーヒー本
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投稿日: 2010/5/8 投稿者: いせむし
コーヒーの世界史
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コーヒーを知る良書
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