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コート・ハウス論―その親密なる空間
 
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コート・ハウス論―その親密なる空間 [単行本]

西澤 文隆
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登録情報

  • 単行本: 398ページ
  • 出版社: 相模書房 (1974/07)
  • ISBN-10: 4782477031
  • ISBN-13: 978-4782477038
  • 発売日: 1974/07
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.4 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 618,100位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 5.0 敷地外との関係性は?, 2010/8/29
レビュー対象商品: コート・ハウス論―その親密なる空間 (単行本)
 極限の面積の中でそれをフルに生かし、自然を十二分に楽しみながら、室内でもゆとりのある生活が伸びやかにできるようにとの志から著者が取り組んだコート・ハウス。コートとは本来、四周を建築で囲まれた閉ざされた外部空間を指すのだが、著者にとっては単なる中庭空間ではないのか、下記の引用文からも明らか。

 敷地全体を庭と室内を含めて、あますところなく住居空間として企画し、屋外にも残部空間を残さない住居であり、囲われた敷地の中に自然と人、室内と室外の緊密な関係を送り出すことが一番のポイント(引用)

 日本の伝統的住まいである、寝殿造、書院造などにも言及されており、一室空間を特徴とする寝殿造と連結空間を特徴とする書院造を比較しつつ、書院造にコート・ハウス的要素を見ているのは興味深い。

 さらに、コート・ハウスは単独で存在するのではなく、「群」として集団をつくるときにこそ、その本来の魅力を発揮するとしている。室内(図)と室外(地)の絶妙な関係が、群として集まった場合に、より多様で魅力的な関係性を実現できると言うことだろうか?

そこで個人的に最も気になるのは、社会(敷地外)との関係性について。本書では「囲われる」ことによる外部からの遮断と内部における親密性・プライバシー確保に重点が置かれているようだが、社会の一構成員としてのコート・ハウスの在り方については、どう考えているのだろうか?

 時代性という鍵語の存在は大きいだろうが、現代におけるコート・ハウスが地域・社会に対してどう開かれるのか(或いは開かれないのか)については、じっくりと考えたい。
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