デキシーランド・ジャズは、1900年初頭ニューオリンズで始まり、1910年ニューヨーク、シカゴに飛び火し大ブームとなります。そして、その後は、スウイング・ジャズ、モダンジャズへと人気は移っていきますが、やはりそれなりの愛好家はいたわけです。
ボビー・ハケットは、ソフトな音色と流れるようなフレージングが特徴ですが、彼のその音楽を記録に留めようと、メンバーの選定を彼に任せ、出来上がったのがこのアルバムです。収録曲は、全10曲、何れもデキシーの名曲ばかりです。
1 陽気な曲で、ハケットのコルネット(cor)が聞きものです。 2 ハケットのcorがメランコリックに演奏され、J・ティーガーデンのtbも好サポート。 4 J・ティーガーデンの渋いヴォーカルが聞きもの、ハスキー・ヴォイスで中々いけます。 6 B・ハケットのcor、続いてJ・ティーガーデンのtb、スローでメランコリックに心に響きます・・上手い。 7 一転陽気な演奏。 8 cor、tb、clのソロ、短いアンサンブル、そして、各自のソロ・・・迫力あります。 10 再び登場、ティーガーデンのヴォーカル、余技とは思えないほどです。そうそう、スローなtb、これも聞きものです。
遅れてやって来たデキシーランド・ジャズのアルバムですが、メンバーが和気藹々といかにも楽しんで録音したか、凄く良く解ります。演奏も上出来です。しかし、マニアの購入が一巡すると、品切れになる恐れが多分にありますから、興味のある人は、手に入れておいたほうが無難かなと思います。