トーマス・フリードマンの
フラット化する世界 [増補改訂版] (上)に真っ向から対立する概念「セミ・グローバリゼーション」を提唱する本である。
前半は、「世界はまだまだフラット化していない」ことを説明する。
インドのマクドナルドには、羊バーガーがあるとか、
日本コカ・コーラの缶コーヒーは、コカ・コーラ本社(ジョージア州)の
反対を押し切って日本で開発した商品で、非協力的な本社へのあてつけから
「ジョージア」と命名された、とか、ローカルな戦略が成功している例を紹介する。
そしてグローバル化しない要因を、文化的、政治的、地理的、経済的要因
に分類して分析している。
後半は、国ごとに存在する差異の中で、どのように付加価値を生み出すか
という観点から、3つの戦略 1. 適応(Adaptation)、2. 集約(Aggregation)
3. 裁定 (Arbitrage) =AAA戦略 に分解し、世界の優良企業が、
これらの戦略をどのように、どのような配分で採用し、成功、失敗の
要因として分析する。
難しい内容が続くが、実例が豊富で実践的だ。いかにもビジネス・スクール
の授業という感じの仕上がりで、読後の充実感は高い。お薦めです。