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23 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
やや表面的ではあるが、読む価値は高い1冊,
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レビュー対象商品: コーカサス国際関係の十字路 (集英社新書 452A) (新書)
コーカサス地方――と言われて、ここだと言える人は少ないかもしれないが、
チェチェンの名前は知っている人は多いと思う。 8月12日にグルジア共和国から独立を宣言した南オセチアもコーカサスだ。 この地方はアジアとヨーロッパの分岐点でもあり古くから宗教や文明が複雑に入り組んできた。 カスピ海の石油、天然ガスなどを巡る利権などもあり、バルカン半島とは別の意味で「火薬庫」でもあった。 私はチェチェン紛争に関する本を何冊か読むまで、コーカサスのことはあまり知らなかったのだが、 本書はコンパクトに、コーカサスにおける民族紛争の歴史と実情がまとめられている。 民族紛争という重くて深いものを新書1冊にすることには無理はあるのは、著者も承知なのだろう。 そのためか、本書は「概観」といったほうがいいが、それでも非常に優れたものになっていると思う。 チェチェン紛争、ロシアの闇の部分などを「深く」知るには物足りないともいえるが、 ざっくりとしかし的確に全体が把握できるという点では、良書である。 揚げ足を取ると「表面的」とも言えなくはない。しかし、決して薄っぺらい内容ではない。 新書220ページ。十分に読む価値はあるだろう。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
コーカサスに関して、簡便に読める貴重な良書,
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レビュー対象商品: コーカサス国際関係の十字路 (集英社新書 452A) (新書)
アゼルバイジャン留学経験のある政治学者が
北カフカス-主にチェチェン 南カフカス‐アゼルバイジャン・アルメニア・グルジア に関する歴史・政治・経済・宗教・文化等に関して解説した本。 コーカサスとそれを取り巻く、 ロシア・アメリカ・トルコ・イラン・ヨーロッパ の政治力学の基礎知識を得ることができる。 網羅的な基礎知識というのが本書の目的と感ずる。 普段縁の無い地域だけあって、基礎知識が無い故、 簡便に読める貴重な良書だと思う。 数年前のグルジア紛争の背景理解に役に立つ。 今後もニュースを見た際、より深く理解することが可能になるであろう。
12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
地域全体を見通せる好著,
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レビュー対象商品: コーカサス国際関係の十字路 (集英社新書 452A) (新書)
前著「強権と不安の超大国ロシア」からあまり間を置かずのコーカサス地域情勢を概説した新書。かぶる部分は多少あるが、ロシア外交やコーカサス文化について割と紙数を割いた前著に比べ、本書はグルジア・アルメニア・アゼルバイジャンで構成されるコーカサス地域の国際政治経済に絞り、ソ連崩壊から今までの紛争史をフォローした。著者の面白い体験談なども盛り込んだ前著に比べると読み物としての面白みは薄れるが、「対ロシア」に限られていた前著よりは、イラン、アメリカなど周辺大国のコーカサスへのアプローチがわかるので、利害関係がごちゃごちゃ入り組んだこの地域全体への見通しは本書の方が利いている。
小国で僻地、紛争地で観光地もなく、バクー油田以外に注目する資源もないコーカサスの情勢は日本ではまず注目されない。今にもロシアと開戦かというほどグルジア情勢が緊迫度を増しているが、グルジアが崩壊したところで日本では芸能人の結婚ネタの方が大きく扱われるのだろう。でも、注目を集めつつあるこの地域の情勢の本は日本では本当に少ない。ちらりと頭に入れたいというなら、本書は有益であると思う。
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