残念な出来です。従来シリーズのダメなところを集めたような新無双ってどういうんでしょう?
護衛がいない、エディットできない、キャラが小さい、マップがコセコセしていて空間を移動してゆくダイナミズムがない、武将のモデルを小さい状態でしか見られない、武器のレベルが判らない、お仕着せのレベルアップ、自軍武将役立たず。
妙にチマチマしていて従来シリーズには存在していた豪快さ、爽快さが見事にスポイルされてしまっています。次世代機に移行した事がことごとくマイナスに働いているような感じがしてしまうのです。
マップの構造をもっと複雑にしました、というのは移動に手間がかかって敵を倒すよりもマップとにらめっこであっちぐるり、こっちぐるりする結果を招き、敵がいっぱい表示されるようになりました、というのは自キャラが敵キャラの中に埋もれて何やってるのか判らない状態(ちゃんとダメージを与えられているかどうかは、ゲーム画面ではなく、画面左上に表示されるHIT数で確認してる始末)。
一方で、突如消えたり現れたりする敵キャラの団体がいたり、近景のオブジェクトですら近付いてからニョキニョキと生えてくるような状態で、他の360ソフトのワラワラ系ソフトでは見られない現象が気分を萎えさせます。数百の敵が画面を埋め尽くしてもナンボのモンじゃ!と処理してみせる360のハード性能でこれはないわぁ、という感じ。
グラフィックも地形関係は綺麗になってると思いますが、キャラはあまり綺麗になってないんですよね。360版「無双4」はPS2版がベースだからこんなものかな、と思いましたが、下手をすると「無双4」よりも質が落ちるくらい。コスチュームは凝りましたけど、肝心の顔のモデリングなんか、「4」の時の方がマシな感じです。
唯一今回良かったのは馬に最初から乗れる、馬にもレベルアップがある、というところくらいですかねぇ。もっとも馬はすぐレベル上限に到達しちゃうので、育てる気持ち良さはあまりありませんが。
キャラが減ってたり、無双モードが存在する武将がやたら少なかったりもあって、なんていうか、今回の「無双」は未完成品みたいな感じ。毎回「猛将伝」や「Empires」が後から出る時点で正編が完成してるものなのか?って感じではあるんですが、今回はそういうレベルですらないなぁ、と。
変更された部分に新鮮さや驚きはなく、ひたすら違和感との戦いという、かなり厳しい作品になってしまいました。