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コンプレックス (岩波新書)
 
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コンプレックス (岩波新書) [新書]

河合 隼雄
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「コンプレックス」という言葉は日常的に用いられるが、その意味を正確に理解している人は少ない。それは、現代なお探険の可能性に満ちている未踏の領域、われわれの内界、無意識の世界の別名である。この言葉を最初に用いたユングの心理学にもとづいて、自我、ノイローゼ、夢、男性と女性、元型など、人間の深奥を解き明かす。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

河合 隼雄
1928年兵庫県に生まれる。1952年京都大学理学部卒業。1965年ユング研究所(スイス)よりユング派分析家の資格を取得。専攻は臨床心理学。現在、国際日本文化研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 221ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1971/12/20)
  • ISBN-10: 400412073X
  • ISBN-13: 978-4004120735
  • 発売日: 1971/12/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ayase9
どうしてあの人の前に出ると嫌な感じがしてしまうんだろう。どうして自分が幸せになれないと思う人ばかりと恋愛関係に陥ってしまうんだろう。どうして○○の場面になると逃げ出してしまいたい衝動に駆られるんだろう。

そんな、自分の中にある大小さまざまなひっかかりが、実はコンプレックスというものに大きく関係していることがこの本を読んでわかり、目からうろこだった。それなら、あの人のあの不可思議な行動は・・・?あの人のあの異常な怒り方は・・・?自分の周囲の人たちの理解しずらい面も、おのずと説明できる。

正体不明の「ひっかかり」がコンプレックスに関連しているとするならば、日常的にしている、自分を責めることや他人に嫌悪感を募らせることに、一定のブレーキがかけられそう。自分にも他人にも寛容さを持つことができそう。

「あるコンプレックスが強力となってきたとき、それに対応するような外的事象が起こる」という「不思議な内界と外界の呼応性」は、コンプレックスと対決しそれを自己に組み入れていく準備が自分の中に整ったという合図なのかもしれない。ツイていない、と思える出来事がやってきても、<対決の時機が来た!>と腹をくくれたら尚いいだろう。

そして、

「コンプレックス―――多分それは障害だろう。しかしそれは偉大な努力を刺戟するものであり、そして、多分新しい仕事を遂行する可能性のいとぐちでもあろう」

という著者が引用するユングの言葉は、自分の中にもあるはずの可能性に希望の光を照らしてくれる。
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27 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 形外
著者のユング心理学入門を既に読んでいたので、「コンプレックス」がユングの用語だということは知っていた。コンプレックスをユング心理学の背景から理解するために適当な本だと思い購入した。

読み進むうちに、自分のコンプレックスを意識させられる。それを解消するにはどうしたらよいのか。著者はコンプレックスを歪めたり、目を背けたりせず、対決する姿勢が大切であると述べている。

また、仮に自分のコンプレックスが判明したとしても、公言せず心の内面に秘めておくほうがよさそうだ。

著者の書く本は、このように自己分析の世界に誘ってくれるので、イメージがわいて、読んでいるあいだじゅう楽しい。
このレビューは参考になりましたか?
33 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
自分自身 2003/9/28
いったいコンプレックスとは何なのであろうか?そう思ってこの本を手にとってみた。
著者によれば、人間には少なくとももう一人の自分が自分の中に存在しており、
そのもう一人の自分がいるおかげで自分の理想像や嫌だと思う部分を作り出すに至るらしい。
これらは二重人格とも捉えることが出来、それぞれの特徴が違うほどそれは顕著に表される。

つまりは自我の主体性をおびやかすものがコンプレックスというものであり、
それをどう見つめていくかによって成長の仕方も変わってくる。
ただコンプレックスというものについてはその人間によるところが大きいので、
その解消には自分自身の力が必要になってくる。

さらにこの本では『死』に直面した人間ほどコンプレックスを解消できる、ともいてある。
コンプレックスを作っている根源を殺すことが出来たとき、それは達成されるようだ。
もっとも、殺すものによってその人間がどのようになるかは自分次第のようであるが。
コンプレックスは心的生命の焦点であり結接点である。

まだまだ人間自身、解明できていない自分自身の内面の世界、
そこを改めて見つめなおし、各々の成長を考えてみるのもまた良いと思われる。

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