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コンプライアンス革命―コンプライアンス=法令遵守が招いた企業の危機
 
 

コンプライアンス革命―コンプライアンス=法令遵守が招いた企業の危機 [単行本]

郷原 信郎
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

「コンプライアンス」ということばが「法令遵守」と訳され、ひとり歩きをしている。本来の意味から180度変わってしまいかねないこの状況が、実際どのように出来しているのか。三菱自動車リコール隠し等具体例で詳しく考察。

出版社からのコメント

 いかに社員たちがコンプライアンスを忌み嫌おうと、それが企業不祥事の防止に本当に役立っているなら、我慢して受け入れざるを得ないだろう。しかし現実には、万全なコンプライアンス体制を築いたはずの企業の多くで深刻な不祥事が再発し、大きな社会的非難を受ける事態に発展している。ということは、日本の企業社会に行きわたっているコンプライアンスを、単純に「法令遵守」と結びつける発想そのものに問題があるのではないだろうかーーこの疑問が本書の出発点である。
 畑村洋太郎氏の「失敗学」から大きなヒントを得て、法曹家としてコンプライアンスと法令の意味・目的を根本から問い直し、「真のコンプライアンス」実現のための5つの具体的指針である「フルセット・コンプライアンス」を提唱。
 また、長年のリコール隠しが発覚した三菱自動車事件、不祥事の続発によってトップブランドを社会的抹殺に等しい窮地に追い込んだ雪印事件などを、法令遵守とは異なる「真のコンプライアンス」の観点から再検討し、創造的な企業活動を実現させるための実践的なアドバイスを行っている。企業経営者のみならず、コンプライアンス部門に携わる専門家にとっても必読の書である。

登録情報

  • 単行本: 230ページ
  • 出版社: 文芸社 (2005/06)
  • ISBN-10: 4286001377
  • ISBN-13: 978-4286001371
  • 発売日: 2005/06
  • 商品の寸法: 18.6 x 12.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yoshi
形式:単行本
面白くて一気に読んだ。これまで「コンプライアンスは法令遵守だけではない」という話は聞くことがあったが、「コンプライアンス=法令遵守」の考え方が企業をダメにしているというのをここまではっきり言った人はいないと思う。なぜそうなのか、その理由が、日本とアメリカの違いという点から、わかりやすく説明されている。目からウロコと言った感じである。「法令遵守」じゃダメ、漠然と同じような印象を持っていた会社員も多かったかもしれないが、それを、現職検事の大学教授がはっきり言ってくれているのが、実に心強い。今まで、コンプライアンスという言葉に持っていたイメージが大きく変わった。「法令遵守」ではなく、「社会要請への適応」がコンプライアンスだという話で、気持が明るくなった感じがする。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ややもするとコンプライアンス=法令遵守という間違った概念に陥りがちなコンプライアンス業務をもう一度見直させてくれる。
コンプライアンスの2大事件といわれている三菱自工・雪印事件も、単に法令遵守だけでは説明がつかないという観点で語られているのは、プチ・パラダイムシフトになった。
失敗学(私は未読)の観点に立っているためか、全体の論調が仮説と結果、その因果関係の分析という手法で語られたおり、理路整然としてうなづけるものがる。
もう一歩踏み込んで、コンプライアンスとリスクマネージメントという観点で話を展開してくれると、より実践的なコンプライアンスが語れたのではないかと思う点が、数少ない不満。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
企業による不祥事が数多く報道されている今、コンプライアンスの重要性が今まで以上に叫ばれています。本書はサブタイトルに「コンプライアンス=法令遵守が招いた企業の危機」とあるように、「コンプライアンス=法令遵守」という安易な理解の仕方が勘違いにつながり、企業による不祥事を助長するものだとして警告しています。

法令を遵守するために不都合な事実を隠蔽していたり、法令遵守を強調するあまり問題の本質が議論されないまま事件が風化していることがあるようです。筆者は、「単なる「法令遵守」を超えて、社会の要請に「適応」していくことが、真のコンプライアンスなのである。」と主張します。

では、そのような「真のコンプライアンス」を達成するためには具体的にどうすれば良いのか?

筆者は「真のコンプライアンス」を達成するための具体的な方法論として、「フルセット・コンプライアンス」という5つの要素を提唱しています。

1. 方針の明確化
2. 組織の構築
3. 予防的コンプライアンス
4. 治療的コンプライアンス
5. 環境整備コンプライアンス

方法論の提示に続いて、三菱自動車や雪印、官公庁などの実際に起こった事例を取り上げて、真のコンプライアンスについて、つまり「コンプライアンス=法令遵守」だけでは対応ができないことを解説していきます。

それぞれの説明はたしかにわかりやすく、たしかに文字通りの法令遵守だけではコンプライアンスが達成できないということはわかります。

しかし、せっかく「フルセット・コンプライアンス」という名前までつけて5つの要素を説明しているにもかかわらず、例えばこの5要素を実際の事件に当てはめて、本当はこうやれば良かったという説明がなされていないのが残念でした。

ところどころに5要素(あるいはその一部)を取り上げて説明しているところはあるのですが、せっかくなのでフルセット当てはめて解決するということを示してもらえると更にわかりやすくなると思いました。例えば、

a. 事件の紹介
b. 事件の真の問題の解説
c. フルセット・コンプライアンスの方法論を利用した解決策の提示

という形式で統一して様々な事件を紹介してもらえると、「フルセット・コンプライアンス」自体を知るだけでなく、その活用法も理解できて良かったのではないかと思いました。

とはいえ、「コンプライアンス=法令遵守」という単純な理解しかなかった自分にとっては、新しい視点をもたらしてくれる本で参考になりました。
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