CIAのスパイ活動部分を除けば、TVショーの人気司会者&プロデューサーの男がアメリカの大衆娯楽を下劣にしつつも推し進め、現在に続く“夢見る素人をコケにして潰して楽しむ”番組の基礎を作った男と見ることが出来る。
徐々にTV視聴率も上がらなくなり、次々と仲間のスパイが裏切り者によって消されていく中で自殺するのかな?と思いきや、あの人が演じる裏切り者スパイを逆に謀殺し、最後までしたたかに生き抜いてドリュー・バリモア演じる恋人と祝言を挙げる。
しかし、その心には常に消されるのではないかという不安がよぎる。
冷戦の真っ只中を、TVの登場で普及した大衆娯楽の世界を、そして女と金とエゴが支配する虚構の都市、ハリウッドの中心を生きたアメリカのある時代の生き証人とみれば、中々に面白く見れる気がする。
ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツのほかにカメオ出演でブラピ、マットデイモン、そしてソダーバーグ監督が出てくるので、『オーシャンズ・11』とは兄弟のような作品だと思う。
他にも冒頭で主人公がナンパしてSEXするTV局の同僚にマギー・ギレンホール、第二次世界大戦以来、殺人が病みつきになってスパイに転じた独スパイにルトガー・ハウアーが登場する。