Amazon.co.jp
自然科学の研究者が自身の宗教的立場を明らかにすることは、珍しいことでない。クヌースはコンピュータアルゴリズムの研究や組版システムTeXを開発した著名な研究者であり、京セラの稲盛財団の京都賞を受賞している。そのクヌースが、宗教に関してはユーザの1人にすぎないと宣言し、聖書を深く理解するために行ったことをMITで講義した。その講義をまとめたものが本書である。MITの学生新聞で「コンピュータの神が神について語る」と言う見出しで紹介されたことからも、彼の学会での地位がうかがえる。
クヌースは、聖書の各文書の3章16節だけを比較するという思いもつかないようなことをする。科学者であるが、聖書の矛盾性や整合性などを科学的に議論するのではなく、写本の書体や装飾などの微細な美的な箇所なども執拗に探っていく。このようなスタイルは彼の教科書に通ずる。もちろん、聖書の文字やパターンから隠された意味を無理矢理に探り出そうというのではない。クヌースを知らない人や専門の宗教研究家にとっては、彼の趣味や論点はなじめないかもしれないが、最後の章(講義)のパネルディスカッションには、ミンスキーやスティール、サスマンほか、MITの人工知能研究所に携わった人たちのコメントからはMITという大学の雰囲気が分かり、面白く読めるだろう。
日本語訳には宗教研究家の注が加わっており、適時補足やクヌースの間違いを指摘している。宗教の専門書と言うよりは、クヌースという研究者のエッセイとして、いろいろ楽しめる1冊である。(村藤一雅)
出版社/著者からの内容紹介
MITで神に会う!――「コンピュータの神」と呼ばれる最高のコンピュータ科学者・ クヌースがMITで語る信仰と超難問のソリューション想像もできない驚きの連続講義とパネルディスカッションが、コンピュータ科学の聖 地の一つMITで展開される!?――講師はクヌース。パネリストはクヌースの他、サ ン・マイクロシステムズ社のガイ・スティール・ジュニア、Lotus 1-2-3のデザイナ ーでロータス社創設者のミッチ・カポール、ロボット/AIを研究しているCMUのマヌ エラ・ベローソ、司会進行はハーバード大学学部長のハリー・ルイス、聴衆/質問者 はMITの一流の知性たち
内容(「BOOK」データベースより)
「コンピュータの神」と呼ばれる最高のコンピュータ科学者・クヌースがMITで語る信仰と超難問のソリューション。
内容(「MARC」データベースより)
「コンピュータの神」と呼ばれる最高のコンピュータ科学者の著者が、MITで語る、講義とパネルディスカッション。信仰と超難問のソリューションを展開。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
クヌース,ドナルド・E.
スタンフォード大学「コンピュータプログラミング芸術名誉教授」。ACMチューリング賞、科学栄誉賞、米国数学会スティール賞、ジョン・フォン・ノイマン栄誉賞、ハービー賞、京都賞、加えて多くの機関からの名誉学位も受けている
滝沢 徹
1976年早稲田大学理工学部数学科卒業。現在、SIBaccess Co.Ltd fellow
牧野 祐子
1986年国際基督教大学教養学部語学科卒業。現在、翻訳家
富沢 昇
1976年早稲田大学理工学部数学科卒業。1978年同大学院理工学研究科数学専攻修了。理学修士。現在、株式会社エスアイビー・アクセス代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
スタンフォード大学「コンピュータプログラミング芸術名誉教授」。ACMチューリング賞、科学栄誉賞、米国数学会スティール賞、ジョン・フォン・ノイマン栄誉賞、ハービー賞、京都賞、加えて多くの機関からの名誉学位も受けている
滝沢 徹
1976年早稲田大学理工学部数学科卒業。現在、SIBaccess Co.Ltd fellow
牧野 祐子
1986年国際基督教大学教養学部語学科卒業。現在、翻訳家
富沢 昇
1976年早稲田大学理工学部数学科卒業。1978年同大学院理工学研究科数学専攻修了。理学修士。現在、株式会社エスアイビー・アクセス代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)