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コンピューター200年史―情報マシーン開発物語
 
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コンピューター200年史―情報マシーン開発物語 [単行本]

マーチン キャンベル‐ケリー , ウィリアム アスプレイ , Martin Campbell‐Kelly , William Aspray , 山本 菊男
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,940 通常配送無料 詳細
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商品の説明

ブックレビュー社

技術が社会に受け入れられてきた経緯を歴史的に整理。これにより"生き残るコンピュータの姿"を浮き彫りにした
技術的に優れたコンピュータが必ずしも受け入れられるとは限らない--200年という長いスパンで捉えたこのコンピュータ史の中に,現代に通ずる例をいくつも見ることができる。

「情報処理は20世紀に入ってからのものとしばしば思われているが,そうではない」と主張する筆者は,1800年代から歴史をひもとく。19世紀初頭の産業革命後に情報収集,処理のニーズが増大したことから生まれた「情報機械」の考え方,後にオフィスに広がった事務機についての記述で本書は始まる。さらに,「計算機関」をつくろうとしたバベッジの構想へと話は移っていく。

その後登場したENIACなどのいわゆる計算機についての記述はもちろん,この書を貫くのは「技術」と「社会」の"相互作用"とそれらがコンピュータの発展にどのように寄与したかである。技術の変遷に焦点をあてた歴史書は数多くあるが,これらに対して本書は,技術がいかに社会に受け入れられたかを整理することにより"生き残るコンピュータの姿"を浮き彫りにした。開発者にも販売担当者にも,「成功とは何か」を意識させる1冊である。 (ブックレビュー社)
(Copyright2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)

出版社/著者からの内容紹介

 本書は、4つのパートに分けられています。コンピューティングの初期の歴史を扱うパート1は、3章で構成され、第1章は手作業による情報処理と当時の技術を論じます。第2章では、オフィス機械、事務機器産業の起源を記述。近代のコンピューター産業を理解するには、IBMを含む一流の会社が19世紀末に事務機器メーカーとして発足し、2つの大戦をはさむ間の主要な革新者であったことを知る必要があるでしょう。第3章は、チャールズ・バベッジが1830年代に試みて挫折し、その後1世紀たってからハーバード大学とIBMが実現した、計算機関を作る試みについて語ります。

 パート2は電子計算機の発達のうち、第二次世界大戦のさなかにおける着手から、IBMが1960年代中期に最大のメインフレーム・コンピューター・メーカーとしての地位を確立するまでの歴史を描いています。第4章では、戦争中のペンシルベニア大学におけるENIACと、その後継機であり、現在に至るほとんどすべてのコンピューターの青写真ともなっている、EDVACの開発物語です。第5章は、コンピューターをただ計算するだけの機械からビジネス・データを処理する機械へ変身させたコンピューター産業の初期の発展。第6章では、安定した工業標準としての地位を初めて確立しIBMの支配権を強固なものにした、IBM System/360クラスのコンピューターに焦点を当て、メインフレーム・コンピューター産業の発展を検証します。

 パート3では、戦争終期のコンピューターの発明から最初のパーソナル・コンピューターの出現に至る四半世紀間での、いくつかのカギとなるコンピューターの革新の歴史について。第7章はコンピューティングのキー・テクノロジーの1つ、リアルタイムの検討を行います。このテーマは、飛行機の座席予約やスーパーマーケットのバーコードといったような、ふだんよく利用されている応用の面から検証してあります。第8章ではソフトウェア技術の発達とソフトウェア産業の出現を語り、第9章では1960年代末のコンピューティング環境における重要な発明、タイムシェアリング、ミニコンピューター、マイクロエレクトロニクスの発達をカバーしました。この章の目的は、1つには、コンピューターがメインフレームからパーソナル・コンピューターへ一足飛びに変貌したとする一般的な考えを是正することにあります。

 最後のパートでは、コンピューターを多くの人々の机の上にもたらすことになった、最近20年間の発達の歴史を扱います。第10章は、1970年代中頃の最初のホビー・コンピューターから、その10年後のいまやお馴染みとなったパーソナル・コンピューターへの変貌までの、マイクロコンピューターの発達の歴史を記述。第11章の焦点は、1980年代のパーソナル・コンピューター環境です。そのときパーソナル・コンピューティングの重要課題はもはやハードウェアにはなく、ソフトウェア-とくに“ユーザーフレンドリー”なソフトウェアにありました。この10年間の歩みは、マイクロソフトその他のパーソナル・コンピューター・ソフト会社の驚異的な躍進で特徴づけられるでしょう。

 本書は最後を、コンピューティングの最新の章、インターネットの議論で締めくくりました。焦点はワールド・ワイド・ウェッブ(World Wide Web)と情報科学におけるその前身におきました


登録情報

  • 単行本: 341ページ
  • 出版社: 海文堂出版 (1999/10)
  • ISBN-10: 4303714305
  • ISBN-13: 978-4303714307
  • 発売日: 1999/10
  • 商品の寸法: 20.8 x 14.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 パソコンやインターネットなど、分野別の歴史ドキュメンタリーは、たくさん出版されています。でも、コンピュータ史の全体像について書かれた本は、ごく稀です。この本が素晴らしいのは、コンピュータの誕生から現在までを、通しで概観できる点です。ページ数のわりには内容豊富で、重要な事柄は目配りよく書かれています。これだけバランスのよい通史は、日本語で書かれたものでは、たぶん本書だけでしょう。しかも、一貫した史観にもとづいて、わかりやすく記述されています。

 著者は、コンピュータ史の専門学者です。作家やジャーナリストが、付け焼き刃の勉強で書いたものではありません。でも、けっして難解な本ではありません。文系の読者にもやさしく理解できるように書かれており、「講談社現代新書」のように気楽に読み流せます。

このレビューは参考になりましたか?
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
物事の本質を理解するために、その歴史を理解することは避けて通れない。

コンピュータに絡んだ仕事をしている私にとって、

その歴史は是非詳しく知りたいところだ。

ところが意外に情報は少ない。

大抵はバベッジの解析エンジンを紹介し、

一足飛びにENIACやIBMの汎用機、DECのミニコンなどが

まるで関連性を持たないように個別に紹介されるのみだ。

それで以下のような疑問が湧いてくる。

バベッジの解析エンジンとENIACの間の技術的な繋がりは?

ENICAの技術はその後活かされたのか?

突如コンピュータ史に登場するIBMやDECは、それまでどんな商売をしていたのか?

この本は、これらの疑問に全て答えてくれるのだ。

また、単に事実を淡々と紹介するだけでなく、

作者の深い歴史観や未来に対する洞察が示されているのも素晴らしい。

コンピュータ関連の販売やマーケティングに関わる人には特にお奨め。

将来に対する洞察こそに商機があり、その洞察は本書が与えてくれるだろうから。

この本の中で印象に残った話をひとつ。

かの偉大なSF作家にして歴史家でもあるH・G・ウェルズが、

1937年(!)の時点で今日のインターネットを予言していたことが紹介されている。

「世界のどこにいるどの学生も、好きなときに書斎のプロジェクターに向かって腰かけ、

どんな本でもどんな書類でも、原本そのままの写しを調べられるようになる日は近い」

かのアシモフでさえも、1940年代にはコンピュータを「計算する機械」

としてしか捉えられなかったことを考えると、この予言は実に偉大だ。

この本の作者でさえも、1998年の出版時点では

「ウェルズの予言は楽天的にすぎた」としている。

しかし2007年の今日、

ウェルズの予言は既にGoogleによって技術的には完全に実現可能になっている。

あとは著作権の問題が残るのみだ。
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By ふくちゃん@徒歩ダー トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
「世界初のコンピュータは何ですか?」と質問すれば

多くの人が「ENIAC(エニアック)?」と答えると思う。

この本は「電子計算機」としてのコンピュータのはるか昔、

つまり「計算するための道具」の歴史を丁寧に解説している。

例えるならそろばんも電卓もスパコンも「コンピュータ」なのだ。

実際、地球シミュレータがしてることは、

途方もない速度でそろばんや電卓をカチカチ弾いているのだから。

当たり前にGHzクラスのCPUが搭載されているPCが手に入る時代だからこそ、

コンピュータの歴史を概観するのも楽しいと思う。
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