さほど部厚くも無く掲載されている写真もちいさいが実に内容の濃い一冊。
こんにち当たり前に見かけるCGだが、つたない表示能力しかない状態から現在にいたるまでいかにして発展してきたかが語られている。
どこの誰が何を作ったから今のCG技術があるのだということが克明にえがかれている。今日では所与のCG技術(バンプマッピング、アルファチャンネル等々)が登場してくるいきさつなど、CGを学ぶ学生には興味深いにちがいない。
また、このCGが映画・アニメの分野に進出していくいきさつは、業界人たちの人間ドラマもあり、映画ファンにとって非常におもしろい読み物だろう。
勿論、CGソフトの会社についても言及している。
ただ、問題点をひとつ挙げるとすれば、語りきれていないことがまだまだあるのではないかということだ。1ページ1ページ、いや1行1行が、詳述すればそれぞれが一冊の本になってしまうほどの内容なのだ。
索引も充実しており、CGの網羅的な歴史を知るにはまず手に取るべき一冊だと思う。