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コンピュータの発明
 
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コンピュータの発明 [単行本]

能澤 徹 , 能沢 徹
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

日経BP企画

コンピュータの発明
誰しも一度は耳にしたことのある「ABC」や「ENIAC」といった歴史的コンピュータ。本書はそれらの背景や相互に与えた影響を,アーキテクチャの図解と数式を交えながら解く。「IBM 5550」などの開発に携わった筆者はその経験を生かし,合理性を判断基準にコンピュータ史をつむぎ直している。米連邦地裁から世界初のコンピュータとのお墨付きを得たABCを「機械式に近い特殊な計算機」とし,改めてENIACを技術的観点から最初のコンピュータと位置付け直す過程はスリリングでさえある。


(日経バイト 2004/02/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)

出版社/著者からの内容紹介

「日経バイト」2004年2月号 BOOKSHELF欄
誰しも一度は耳にしたことのある「ABC」や「ENIAC」といった歴史的コンピュータ。本書はそれらの背景や相互に与えた影響を、アーキテクチャの図解と数式を交えながら説く。「IBM5550」などの開発に携わった筆者はその経験を生かし、合理性を判断基準にコンピュータ史をつむぎ直している。
米連邦地裁から世界初のコンピュータとのお墨付きを得たABCを「機械式に近い特殊な計算機」とし、改めてENIACを技術的観点から最初のコンピュータと位置付け直す過程はスリリングでさえある。(許可を得て転載)

「日刊工業新聞」2003年12月9日  技術科学図書欄
「誰がコンピュータを発明したのか?」この単純な疑問に対する回答が本書である。17世紀のシッカード、パスカル、ライプニッから 1951年のUNIVAC迄の主要計算機を全て網羅し、アーキテクチャーとエンジニアリング・ファクトを中心に計算機思想の流れを解説した力作。資料として発明者本人の論文を使用した日本では珍しい国際基準のコンピュータ史。写真、図解が豊富で、内容理解を助けてくれている。
 19世紀初頭の英国人バベッジによるプログラム制御方式の発明過程の解説は秀逸。ENIACのアーキテクチャーがパンチカード システムのチェイン結合と指摘。そのプログラミング方法の図解は新鮮。ムーア・スクール・レクチャーは今まで日本には伝えられていなかった。ケンブリッジ大学でのOS誕生の経緯は計算機思考の大転換を促した興味深い内容。(許可を得て転載)

内容(「BOOK」データベースより)

コンピュータを発明したのは誰か?あなたの知性はコンピュータの発明に追随できるか?間違いだらけのコンピュータ史の書換え。

内容(「MARC」データベースより)

誰がコンピュータを発明したのか? 世界初の電子計算機ENIACでさえそのエンジニアリング・ファクトは無視され、ジャーナリスティックな逸話ばかりがひとり歩きしている。そんな間違いだらけのコンピュータ史を書換える。

出版社からのコメント

広く学生の皆様にも読んでもらいたいとの筆者の強い希望で、内容・ページ数に比して低価格でのご提供です。
内容レベルが高度ですので、腰をすえて読まれることが必要と判断しています。

著者からのコメント

 テクノロジーの進展が著しく、四半世紀前の1980年代初頭のパソコンの仕様が信じられないほど「おもちゃ」のように見え、半世紀前のENIAC, Manchester Mark 1, EDSACなど,はいうに及ばず、 UNIVACの名前すら全く知らない世代が大半となっている現在、彼らにコンピュータの起源を正しく伝えたいという希望が本書執筆の最大の動機であった。

執筆を進めてゆくうちに、取り留めの無い滑稽な記憶が走馬灯のように思い出され、夜中に一人で苦笑していたものである。本書の潜在的執筆動機のひとつに、これら筆者が若年の頃に抱いた実に素朴で無知な疑問・誤解に対する「自らへの回答の試み」があったようにも思っている。と同時に、筆者と同世代、あるいは先輩世代の方々で、筆者と同様な疑問を持ってこの半世紀過ごされてきた方々もおられることと思い、それらの方々への回答でもあることを願っている。

若干難解ではなかったかといった思いと、先人の業績を国際基準で正しく伝えるためには止むを得ないのではないかとの思いが交差している。どの程度ご理解頂けるように解説できたのか不安が残るが、エンジニアリング・ファクトの提供を中心にまとめたつもりである。不備、誤解、誤りなどは読者諸兄姉氏のご叱正を待ち、国際基準でのコンピュータ史の確立に寄与したいものと願っている。

著者について

能澤 徹
1947年生
埼玉大学理工学部卒業
George Washington University.
Master’s Certificate in Project Management
PMP (米国PMI 認定Project Management Professional)

IBM藤沢研究所、大和研究所、勤務を経て(株)テクノレヴュー代表取締役
  IBM社において
    IBM3767 SNA通信端末装置
    IBM3276 通信制御・表示総被
    マルティステーションBM5550
  等の製品開発に従事、IBM5550開発においてチーフ・エンジニアとしてシステム・デザイン及びOSの設計開発を担当、その後、PC-DOS、システム・アプリケーション開発などのマネジメントを担当

主要著書
 国際標準プロジェクトマネジメント、 日科技連出版社、1999
 アドバンスト・プロジェクトマネジメント、日科技連出版社、2003

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

能沢 徹
1947年生。埼玉大学理工学部卒業。GeorgeWashington University.Master’s Certificate in Project Management PMP(米国Project Management Institute認定Project Management Professional)。IBM藤沢研究所、大和研究所勤務を経て、(株)テクノレヴュー代表取締役。IBM社において、IBM3767SNA通信端末装置、IBM3276通信制御・表示装置、マルティステーションIBM5550等の製品開発に従事、IBM5550開発においてチーフ・エンジニアとしてシステム・デザイン及びOSの設計開発を担当、その後、PC‐DOS、システム・アプリケーション開発などのマネジメントを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

抜粋

"はじめに”より抜粋

1.1 コンピュータ史の現状
[現代コンピュータの基本要素]
21世紀がまさに始まったところの現在、コンピュータはインターネット接続の道具、ワードプロセッサー、表計算等々で使用されているのみならず、携帯電話、ゲーム機、デジカメ、家電、産業機器、金融機器などありとあらゆる機器で使用されている。なぜこれほど広範に使用されるに到ったのであろうか? もちろん物理的には驚異的な発展を遂げた半導体集積技術による微小化を除いては考えられないことではあるが、理論的には様々な制御を可能にした「プログラム」と「高速性」が最大の要因であると考えられる。
コンピュータは演算・制御・記憶を取り扱う機械であるが、それ自体をプログラムで制御するという「プログラム制御方式」の存在を除いては、現在の広範な適用は考えられない。と同時に、「高速性」は各種機器の動作時間より桁違いに速く、機器の動作をリアル・タイムで制御することを可能にし、広範な分野への適用を可能にしているからである。
コンピュータという複雑な機械を設計構成する上で「プログラム制御」という方式が大きな位置を占めていることは論を待たないが、「高速性」の実現も設計上の大きな位置を占めているのである。というのは、素材技術の高速性が必ずしもコンピュータというシステム全体の高速性を保証するものではないからである。システムの性能はシステムを構成する全ての部分の性能の集積であり、一部でも低速技術が用いられていると、システム全体の性能はその低速部分の性能と同じになってしまうからである。
したがって「プログラム制御」と「高速性」は今日のコンピュータ隆盛に不可分の要素であり、重層的に絡み合っているのである。

[アーキテクチャー視点の必要性]
これらの要素が今日のコンピュータの形態に統合されるまでには、多くの先人たちの努力が注がれ、様々な試みがなされ、したがって、数多くの「世界初」の評価が存在し、その軌跡は一見「てんでんばらばら」の感が否めず、後世の人間にとっては甚だわかりの悪いものとなっているのである。
 たとえば、世界初の電子計算機として名高いENIACに関しては夥しい数の記述がなされ、真空管の総使用本数だとか、設置面積だとかの記述は繰返しなされているが、「ENIACのプログラムをどのように作成するのか」といった基本的な問題の解説を見つけることはほとんどないのである。「プログラムを作成すること」はとりも直さず、このコンピュータのアーキテクチャー(方式)を知ることであり、内部構築を知ることなのであるが、こうしたエンジニアリング・ファクトは無視され、ジャーナリスティックな逸話の類ばかりが一人歩きしているため、ENIACをコンピュータ史の流れの中でどのように位置づけたらよいのか、当惑を禁じえないのである。
 こうした分かり難さの原因は、実機を完成できず理論倒れに終わったものや、そもそも理論のための机上の話であったり、機密維持のため使用後破壊されてしまったり、今日的基準での明確な仕様書や設計図面のような文書類がなかったりで、後世の人間が事実に基づく議論を行う上での障害が大きいことが上げられるが、本質的には、コンピュータをどのようなアーキテクチャーで設計したのかという基本的問題が整理整頓されずに議論されているからである。
 たとえば、バベッジの差分エンジン(階差機関などとも訳されている)や解析エンジンのアーキテクチャー、ハーヴァード・マーク1のアーキテクチャー、ENIACのアーキテクチャー、どれをとっても明確なイメージを即座に思い浮かべることはできないのである。つまりアーキテクチャー視点の欠落が「てんでんばらばら感」を与える最大の原因であり、相互の位置づけを分かりにくいものにしている原因でもあるのである。

[エンジニアリング・ファクトへの回帰の必要性]
それに加えて、一部のジャーナリストによる根拠の薄い逸話の類やどう考えても理論そのものを理解しているとは思えないような無責任な解説が引用、孫引きされ、いつのまにか史実として多くの書物の中に現れ、さらにはまた、その書物が引用されたり、教育に使われたりで、その汚染は広範であり、根深いものとなってしまっているのである。
混乱が多いのは「差分エンジン、解析エンジン」、「テューリング・マシーン」、「暗号解析機のコロッサス」、「ハーヴァード・マーク1」、「ENIAC」、「プログラム内蔵方式」などに関連したものである。(字数制限により以下省略)


”あとがき”より抜粋
 テクノロジーの進展が著しく、四半世紀前の1980年代初頭のパソコンの仕様が信じられないほど「おもちゃ」のように見え、半世紀前のENIAC, Manchester Mark 1, EDSACなど,はいうに及ばず、 UNIVACの名前すら全く知らない世代が大半となっている現在、彼らにコンピュータの起源を正しく伝えたいという希望が本書執筆の最大の動機であった。

執筆を進めてゆくうちに、取り留めの無い滑稽な記憶が走馬灯のように思い出され、夜中に一人で苦笑していたものである。本書の潜在的執筆動機のひとつに、これら筆者が若年の頃に抱いた実に素朴で無知な疑問・誤解に対する「自らへの回答の試み」があったようにも思っている。と同時に、筆者と同世代、あるいは先輩世代の方々で、筆者と同様な疑問を持ってこの半世紀過ごされてきた方々もおられることと思い、それらの方々への回答でもあることを願っている。

若干難解ではなかったかといった思いと、先人の業績を国際基準で正しく伝えるために は止むを得ないのではないかとの思いが交差している。どの程度ご理解頂けるように解説 できたのか不安が残るが、エンジニアリング・ファクトの提供を中心にまとめたつもりで ある。不備、誤解、誤りなどは読者諸兄姉氏のご叱正を待ち、国際基準でのコンピュータ 史の確立に寄与したいものと願っている。
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