(日経バイト 2004/02/01 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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最も参考になったカスタマーレビュー
23 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
名著というよりも、奇書,
By カゼの秀丸 (静岡県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: コンピュータの発明 (単行本)
子供の頃に、「大坂城を築いたのは、誰ですか?」 というクイズがあった。「豊臣秀吉」と、答えた人は不正解で、答えは、「大工さん」。 もちろん、子供流の冗談なのだが、こういうことを、大人になっても真顔でいう人がいたのには、驚きだ。 「豊臣秀吉なんか、ちっとも偉かない。彼は大坂城どころか、兵隊の寝泊まりする長屋だって満足に建てられない男だろう」 「大阪城を設計した、大工の棟梁だって、ちっとも偉かない。彼は柱一本だって、自分で建てたわけじゃない」 「いちばん偉いのは、棟梁がおおざっぱに引いた図面を解釈して、ちゃんと建つように柱を組み上げた、現場の大工さんだ」 能澤徹氏の主張をまとめると、おおむねこういうことになる。 彼にあっては、ノイマンやチューリングなどの理論家は、回路などの実装技術をまったく知らないど素人であり、彼らの理論は笑うべき空論ということになる。彼は開発思想や設計理論に関しては、頭から評価しない。彼が評価するのは、設計者が実装者を兼ねているばあいだけである。それを彼は、「エンジニアリング」という言葉で集約している。驚嘆するばかりの、技術者至上主義である。 どうやら能澤氏には、アカデミズムや理論家に対する、根強い反感があるらしい。その向きに対しては、技術的な無知をあげつらうばかりでなく、人格的な攻撃まで展開する。 原書に丁寧にあたる姿勢は尊敬に値するし、目から鱗の新発見もたくさんあった。古典的なコンピュータの設計を、ここまで詳しく再現した努力には頭が下がる。その意味では、希有な労作であると思うのだが、いかんせん著者の姿勢が極端すぎる。 ただし、通説と化しつつある星野力氏の「プログラム可変内蔵方式」という概念を批判したくだりは、評価できる。せっかくいいことを言っているのだから、たんなるアカデミズム批判に終らず、もっと真正面から十分な議論を展開して欲しかった。
9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
孫引きのない良書,
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レビュー対象商品: コンピュータの発明 (単行本)
従来のコンピュータの歴史ものとは、一線を画す書籍。理由 1プログラム内臓方式とは何かを明確に解説している。(他の書籍では意外と不足ぎみ) 2従来の書籍にない的確な独自の図表が各所に配置されていて、理解を助ける。(最近の雑誌の図表は色とデザインのみが華やかで内容が伴わないケースと比較すると、素朴で本質を突いている) 図表例 図2-9 「プログラム制御方式概念への道」 バベッジ 8.5 「プログラム内臓式コンピュータのまとめ」 3バベッジやノイマンやEDSACの歴史的位置づけとその理由が大変明解で、過去取りあげた彼らの自伝的解説・映像とはかなり趣きを異にしており、参考になる。
12 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
頑張って読んでみてください,
By cappa64 (東京都杉並区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: コンピュータの発明 (単行本)
恐ろしく脱字の多い本なのですが、内容は軽~くそれを凌駕するものです。多少難解な表現をされていますので、若い方々には取っつき難いかもしれません。20年前にヨマサレタ電子計算機理論の「コンピュータの歴史」を、エンジニアの目を通して詳しく、そして興味深く解説されています。「ノイマン式」があてはまらないこと、何をもってコンピュータなのかなどは、とても考えさせられました。1995年はコンピュータ創生期の何人もが亡くなっていることなどにも興味を引きます。ハードメーカーのエンジニアはもとより、ソフトウエアの開発者、数学に興味のある方、第二次大戦前後の歴史のひとつとしても、頑張って読まれることをお勧めいたします。
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