ページ数がそんなにあるわけではないです。
しかし、「内容はかなり」濃い。
IT関係者でも、ここまで電子計算機のコア・アーキテクチャ
の歴史と進歩の解説を読むことはめったにありません。
本書は入門的な計算機の歴史、ではなく、ハードとソフト
を融合した抽象化された計算機という概念をベースに、
コンピュータの抽象化の進歩と、専用からオープンへ、
高価低速小容量から安価高速大容量という、おおきな流れを
感じることができます。
最初は、ENIACから始まって、さらっと「電子計算機黎明期」。
その次は、命令セットと演算アーキテクチャの進化史。
ノイマンとか、著名人がたくさん登場します。
後半の半分は、階層記憶、メモリ、キャッシュ、外部記憶の話が中心。
それから、ネットワーク、周辺機器。
最後は、並列処理アーキテクチャとパイプラインの進化。
スパコン、汎用機、PCと、コアアーキテクチャの歴史を中心に
サイズは満遍なく網羅し、専用OSから、UNIX,Linux,Windowsまでも網羅。
すぐに役にたつものではないけど、関係者は絶対持っていなくては
いけない、貴重なレファレンスです。