世界的な権威者による、組み合わせ数学の専門書である。原題はConcrete Mathematicsで、この題には、数学がこのような形であるべきだという、著者たちの主張が込められている。
日本語に直すことが難しいため、翻訳では、コンピュータの数学という題になっている。計算機にとって役に立つ数学であることは間違いないものの、原題からはかなりずれた印象を与える。
多くの話題が、十分な量の練習問題と共に掲載されている。ただし、この本を読み通すことは簡単ではない。まず600ページを越える分量。そして、独創的な著者たちによる、個性の強い証明も、読むことがやや難しい。
読破することを目指すより、興味があるテーマを選んで読むのが良いだろう。
原書に挑戦することも良いだろう。英文はとても明快であるから。
☆を4つにしたのは、読破が難しいことによる。本の価値としては、☆5つが適当だと考える。