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コンセント (幻冬舎文庫)
 
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コンセント (幻冬舎文庫) [文庫]

田口 ランディ
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (60件のカスタマーレビュー)
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著者はインターネット上で6万人の読者を持つコラムニストだ(2000年現在)。その独自の視点と圧倒的な文章に魅了された読者も多いことだろう。初小説となるこの作品もまた、彼女の深遠な世界を描き出したものである。

金融雑誌の編集ライター、朝倉ユキ。彼女の兄が死んだ。2か月前から行方不明だった兄は、引きこもり、衰弱死して行ったのだ。見つかったのは無惨にも腐敗した死体。部屋に残された、コンセントに繋がれた掃除機だけが死とは裏腹な印象を残していた。兄の死とコンセント、この2つの事象が、ユキを生の追求へと駆り立てる。

死んだはずの兄の姿はたびたび彼女の前に現われる。幻覚なのか現実なのか。兄は何を言わんとしているのか。その答えを見つけるべく、過去に関係のあった大学教授、国貞にカウンセリングを求めるが、心理学という学問が出す答えに疑問を抱き、オカルト的ともいえる観点にリアリティーを見いだしていく。それは、彼女の狂気を意味するのだろうか。そして、ユキがたどり着いた答えとは…。

人の死に直面した時、どのように自己の生の中に解決を求めるのか。心理学を学びその方面にも造詣の深い著者が、人々の生と死を深く見つめそれを官能的に昇華させていく。ある意味、現在の心理学に疑問を投げかけ、生と死の境界を非現実的な観点から現実へとみごとなまでに取り込んだこの作品は、「狂気」に新たな理解を吹き込み、その可能性を指し示した、未来へのメッセージとも言えよう。(江口朝美) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

出版社/著者からの内容紹介

ある日、アパートの一室で腐乱死体となって発見された兄の死臭を嗅いで以来、朝倉ユキは死臭を嗅ぎ分けられるようになった。兄はなぜ引きこもり、生きることをやめたのか。彗星のごとく出現し、各界に衝撃を与えた小説デビュー作。2000年6月に単行本で刊行、ついに文庫化。

登録情報

  • 文庫: 350ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2001/12)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4344401808
  • ISBN-13: 978-4344401808
  • 発売日: 2001/12
  • 商品の寸法: 15 x 10 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (60件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 身体の底に繋がる, 2009/2/7
By 
machan - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: コンセント (幻冬舎文庫) (文庫)
田口ランディは屋久島やベトナムの紀行文・エッセイを中心に読んできたが、実は、この「コンセント」シリーズが彼女をメジャーにしたのだと最近聞き、初めて、手にした。

私はあまり小説が好きではない。
「事実は小説より奇なり」が信条で、太宰治や「ワイルドスワン」「沈まぬ太陽」のような、事実がかなり大きな部分を占めるものしか、パワーを感じないのだ。

そんな私が、この「コンセント」にはパワーを感じた。彼女の私小説的な部分がベースになっているからかもしれないが、まさに「繋がった」感じがした。
男性作家の手により、どこか女性には空々しい感じで描かれる事の多いセックスシーンも、彼女の本の中で、女性の説明の付かない衝動的本能として、ためらい無く等身大で描かれている。
また、人間の精神やその変容が、コンピューターのOSやディスクやアプリケーションに喩えられ、説明解説されているのも今日的だろう。
普段PCに接している人ほど、PC用語に喩えられた彼女の小説は身近なのではなかろうか。
また、金融に対しての、主人公の感覚も、非常に金融が生き物のように感じられ、興味深かった。

そういったディティールの面白さもあるが、やはり、何より、小説全体が中だるみ無く面白いものだった事が第一。3部作を読みきるのが楽しみになってきた。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 田口ランディワールド満開, 2006/4/5
レビュー対象商品: コンセント (幻冬舎文庫) (文庫)
兄の死に隠されたメッセージを知りたいと願う主人公ユキ。

昔の恩師そして恋人でもあった国貞とのカウンセリングでその謎に近づこうとする彼女だが

自分が幻覚を見、そして精神疾患と呼ばれても仕方ないような状況にいることを自覚し始める。

そんな彼女に求婚してくる頼りないカメラマン・木村。

大学の同期で今ではオカルトを研究している本田律子。

同じく大学の同期で医学部に入りなおし臨床科医になった山岸。

「コンセント」をキーワードにそれぞれが考える「生と死」

そして「正気と狂気」「精神疾患」とは何か?

人を生かすエネルギーはどこからやってくるのか?

などをそれぞれの立場から考えるお話。

と言っても専門用語がギシリということはなく

露骨な性描写がたくさんあるのにいやらしくなかったり

読んでいて先が見えるのにうまくじらされたり

登場人物の設定、人間関係もやり過ぎない程度に複雑だったり

もちろん登場人物たちは一様にどこかおかしな人だったり・・・と

田口ランディ ワールドがいい感じに展開されています。

エンターテイメント性高く精神世界を描いてあります。

と言ったらいいのかなぁ。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 話題になっただけあって, 2002/8/17
レビュー対象商品: コンセント (幻冬舎文庫) (文庫)
描写はさすがに上手で、するすると読んでいける。
終わり方が不可解ではあるが、後半は衝撃的で、
内容もおもしろかった。
嗜好によっては、まったく受け付けない人もいると思うが、
個人的には精神世界の話などは、おもしろく読めた。
ただ、性的描写が多すぎると思った。
友達に薦める時におもしろくても躊躇してしまう。
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