前作がきれいな終わり方をしているので、どうなるかと思っていましたが、前作中に登場して印象的だった他人の心を表情や動作から読み取る[心理士]が新米ホテルマンとして主人公となり、良い出だしとなっています。
接客、サービスといった部分を上手に切り取っているのは相変わらずですが、前作が中盤から新人コンシェルジュが成長し、仲間と協力していく姿を描いていて、ベテランコンシェルジュの[魔法の手帳]と人脈から奇跡の様なサービスを提供する[水戸黄門の印籠]的なカタルシスが薄れてきていた(それはそれで面白かったのですが)のが少し残念だったのですが、今作では他人の心理を[サトリ]の様に読み取る主人公の姿にカタルシスを感じられました。
やや小さなホテル、下町商店街が舞台で、裏社会に通じたコンシェルジュの様な癖の強いキャラクタや、一介のコンシェルジュが大統領にも通じている様な意外性は難しいかもしれませんが、今作ではどんな[奇跡]をみせて貰えるか楽しみにしています。