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コンサルティングの悪魔―日本企業を食い荒らす騙しの手口
 
 

コンサルティングの悪魔―日本企業を食い荒らす騙しの手口 [単行本]

ルイス ピーノルト , Lewis Pinault , 森下 賢一
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)

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   外資系コンサルティングファームが人気である。大学生の人気企業ランキングでは、ナショナルブランドのメーカーと肩を並べて上位にランキングされているし、転職市場でも人気が高いという。

   コンサルティング業界を目指す人は、本書を読まないほうがいいかもしれない。日本、アメリカ、イギリスの著明なコンサルティングファームで働き、パートナーにまで上りつめた著者が、書名の通りコンサルティングファームの悪魔的な実態とそこで働く人々の悪魔的な所業を暴いてるからだ。コンサルティングファームにとってはほとんど致命的な暴露本といえるのではないだろうか。

   まるでジョン・グリシャムの小説のように、コンサルティングファームに対するイメージとはあまりにもかけ離れたエピソードが連続する。しかも、世界的によく知られている企業が実名で出てくるから、書かれていることは真実なのだろう。エピソードの多くは、クライアントの弱みにつけ込んでいかに巧みに金を巻き上げるしくみを作り上げたか、コンサルティングファーム社内での足の引っ張り合い、といったコンサルタントたちの醜い日常である。

   副題に「日本企業を食い荒らす騙しの手口」とあるが、騙された企業として登場するのはほとんどが欧米の企業である。本書は、その騙しの手口でいま日本企業が食い荒らされている、という警鐘を鳴らしているのである。(坂井 誠)

内容説明

In this gripping and colorful account of the American dream gone astray, Lewis Pinault provides the essential guidelines on how to get ahead and an enlightening perspective on the brutal infighting that can engulf even the most civilized consulting firm. This stunning exposé of some of the most prestigious and respected names in the business leads you into a world where a client's interests are skillfully subordinated to those of the consultants, where money rules the day, and where principles and morals are unwelcome baggage.

Humorous and insightful, this no-holds-barred account takes you behind the scenes of the dehumanizing indoctrination of an academic intellectual into an exploitative -- and exploited -- "global transformation contractor." Featuring new material dealing with the e-consulting industry's boom, bust, and its future, Consulting Demons offers the most complete look at an industry that exacts the highest prices for the most questionable standards of success.

--このテキストは、 ペーパーバック 版に関連付けられています。

登録情報

  • 単行本: 406ページ
  • 出版社: 徳間書店 (2000/10)
  • ISBN-10: 4198612560
  • ISBN-13: 978-4198612566
  • 発売日: 2000/10
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 109,006位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
グレシャムの‘The Firm”「法律事務所」では、企業の法律顧問事務所が、如何に企業に取り入り「訴訟社会」を逆手にとって、モラル抜きの手練手管で高額報酬を得ているかが描かれていた。

そこに働く少壮の弁護士達が、高額報酬と栄達の為に、理想とモラルを失って行く姿には迫力があった。

本書は小説では無く、著者自身の体験談ではあるが、法律事務所と同様、あるいはそれよりも更に非人間的といえるかもしれない「経営コンサルティング会社」の内幕に迫ったものである。

現代の社会変革期において、経営建てなおしに苦吟する企業に食い入り、弱点につけ込み、騙し、高額の報酬を剥ぎ取って行く「悪魔の所業」を描いたものだが、何しろ97年までの12年間、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)、ジェミニ・コンサルティング、アーサー・D・リトル(ADL)、クーパースなどの当代一流のコンサルティング会社に所属し、最終的にはパートナーにも上り詰めた著者の実体験を描いたものだけに迫力がある。

知ったかぶりによって企業を信用させ、中身の薄いコンサルティングにもったいぶった権威があるかのように見せかけ、高い料金ほふっかける。裏付けのない新しい経営手法を持ち込み企業で実証実験をし、失敗しても責任は取らない。時には経営改革のセミナーで顧客企業を洗脳する手口を使い、調査の名の下に非合法な産業スパイ行為にも手を染め、顧客を裏切って寝返ることもしばしばーーーというのだから確かに悪魔の所業といえる。

どのような動機で本書が書かれたかが定かでないので、本書に書いてあることを100%事実であるとは断言できないが確かに、符合する部分があるのも事実だ。

常にファーストクラスで移動し、最高級のホテルと最高級のレストランを使いその費用は全て顧客に持たせる。このような生活を続けて行くうちにコンサルタント自身が、自分を見失い悪魔へと変身して行ってしまう様子を、著者自身を含め、何人かの同僚の例を上げて描いているが、The Firmの弁護士達とコンサルタントは実に良く似ている。

そもそも、このようなコンサルティング業が成り立つ背景には、自らの経営や、経営改革を外部のコンサルティング会社に丸投げしたり、提案書を鵜呑みにしてしまう企業があるからだと本書は訴えている。

著者は、コンサルティング業界に入る以前は日本鋼管に勤務していた。又、そのコンサルティング経験は、日本とアジアを中心としたものであり、日本企業の実名、あるいは容易に類推できる仮名の人物などが多く登場する。

騙す方が悪いのか、騙される方がバカなのか、日本経済の仕組みそのものが本書で嘲笑されているような気がして、一寸暗い気持ちにもなるが、面白い本である。

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18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 ノンフィクションの読み物としても愉しめた。ただ、この作者の人生の泳ぎ方には嫌悪感を覚えてしまうので4点までとした。この本が「面白く」読めたのは、コンサルティング業界といったジャンル物としてのみならず、現代ビジネスシーンにおける人間性の問題について喚起させられることが少なくなかったからである。

 最初の章の中に「エリート」の卵と見られる若い日本人女性が著者の会社の入社試験としてインタビューに臨むシーンがある。彼女がいかに、コンサルティング業の「踏み絵」を超えるかが端的に述べられている。それは、例えばMBA取得者や「高学歴」者たちの中にみられる「要領の良さ」や、彼らが「プロフェッショナル」という言葉で片付けてしまいがちな、「『良心』の殺し方」といった印象のある、一種の業界人としての儀式のようなものらしく思われた。

 かなりな雑草系(^^)のキャリアで金融界の「エリート」と身近に席を並べた者としては、「一般」の人たちと同様に「こいつら何を考えてるんだろう」と感じられることがしばしばある。その答えというのが、この本に登場する、現代の米国資本主義社会におけるプロ、といった面々がみせる「立ち回りかた」であり、彼らの意識のプライオリティーがごく条件反射的にその対処法に向けられるようだ、ということがこの本を通して意外と見えやすくなってくる。

 この時代にメシを食わねばならない、となれば、この本に登場する人物たちによって継承されている価値観がマジョリティーなのだということは、充分に認識してかからなければならないだろ。その意味で、学生諸君や「第二新卒」の方々の中でエリートたちの思考方法に「違和感」などを感じてしまう向きには参考となる挿話が少なくないと思う。米国流というものは、あの社会が口で言うほどには善悪を問わない。自分たちにとって「利」か否かが最優先の重要事項だ。それはあの国の言動をみてもよく分る。そして、彼らにとって良心というものは、それを生きるという美意識からは遠く、まあいずれ「懺悔」でもやって生活を固めてからやり直せばいい、といった程度のもののようだ。

 毅然たる自己を保ち続けて、なお生活を破綻させないためには、この本に登場する「敵」を知ることも、「歯まで武装する」うえでの一手段ではないだろうか。

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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
翻訳で損している。
おそらく、英語の関係代名詞節を端から全部翻訳したのだろう。
英語では、いくら関係代名詞節をつなげようとも、述語は主語の直後にある、と言う法則があるので、読める。
日本語でこれをやられると、主語と述語が遠く離れてしまって読みにくいことはなはなだしい。野口悠紀雄氏が「超文章法」で言うところの「主語述語泣き別れシンドローム」である。

内容については秀逸である。各章ごとにエピソードから入って最後に「悪魔学」としてまとめる斬新な手法も生きている。
ただ、悪魔と言うタイトルにしてはかなりおとなしめの暴露本である。実際のところ、もっと悪どい事もしているのではないかと推察するのだが。
エピローグはハリウッド映画にも時々見られる手法で書かれているが、少し中途半端な印象が残る。
主人公である著者が、どれだけ人間的に成長できたか、と言うことがあまり伝わってこない。

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最近のカスタマーレビュー
基本的に当たっている!!
誠実さや真摯さを標榜するコンサルタントは多い。ためしに「コンサルタント... 続きを読む
投稿日: 2009/12/11 投稿者: tani
読みづらいなぁ…
まだ少ししか読んでいないけど、
日本語として難しい、または意味不明な箇所が多数あります。... 続きを読む
投稿日: 2009/5/9 投稿者: 内藤ホライゾン
痛快な一冊
「本書には、クライアントを助けるはずが、その弱点につけ込み、利用し、騙し、とんでもない利益をあげるコンサルティング会社の手口が実例とともに細大漏らさず紹介されてい... 続きを読む
投稿日: 2008/7/26 投稿者: ex-phenomenologist
切り替えが早くメリハリの利いた生き方も魅力的
 非常に痛快な本だ。以前から疑問だった「何でも解決可能なコンサルティング会社」の仕組みもよく分かった。... 続きを読む
投稿日: 2005/9/18 投稿者: まる・ち
五つ星に近い
いまやコンサルと聞くと知能労働先駆者的な位置づけで、すごい人気だが、一昔前までは寄生虫産業って言われてたんだよなと思わせる内容。... 続きを読む
投稿日: 2005/6/4 投稿者: 永江剛士
翻訳に問題あり
面白い内容の本なのに非常に読みずらいです。翻訳本でなければ、この文章は日本語として許されないと思います。言葉の解釈自体もおかしいです。原書にあたっていないので具体... 続きを読む
投稿日: 2004/10/10
結局・・
コンサルタントなんてそんなもんだろうなーと思っていた事がありありと書いてあります。読んでてそれなりに面白いですが、業界関係者ならもっと楽しめますね。でもこれが全て... 続きを読む
投稿日: 2004/7/6 投稿者: SINO
キャッチコピーはちょっと大袈裟すぎない?
最近の優秀な学生は,普通の企業で長い年月をかけてキャリアを積む人生を回避したがるのでしょうか。彼らにとってコンサルタントは,短期で高額所得を得られ,かつ企業の経営... 続きを読む
投稿日: 2002/10/20 投稿者: 辛口批評家
実践的な裏-参考書。仕事に役立ちました。
昨今、競争が激化しているにもかかわらず、 現場の生のノウハウを提供してくれる本は少ないと思... 続きを読む
投稿日: 2001/2/22
コンサル業界を志す人にもおすすめです
コンサルティング業界といえば一般にはきらびやかなイメージをもたれているであろう。きちんと身なりを整えたスマートで才能あふれるコンサルタントというのは実際そうであろ... 続きを読む
投稿日: 2000/11/27
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