かつてコミックボンボンで連載されていた料理マンガである。
特徴は、調理対象がコンビニに置いてある調理済み食品・インスタント食品・レトルト食品や菓子などであること。
つまり既製品を利用した二次創作ということになる。二次創作された料理は『コングル(コンビニグルメの略)』と称される。
あらすじは、コンビニ『コングルGood』を経営している家族の一人息子:カカオ(名字不詳)が、
日曜日限定でコンビニの店長を務め、様々なコングルを作りながら、
常連や小学校の友人らとドタバタ劇を繰り広げる、というモノである。
途中から『コングルGood』を潰そうとする会社が登場し、その会社との対決も見どころとなってくる。
『コングルGood』は日曜日のみこども仕様に改装され、
普通のコンビニにゲーセンとレストランを併せたような独自の雰囲気となる。駄菓子屋に近いかもしれない。
ちなみに初期の話ではカカオは1996年1月の時点で小学6年生とされている。
そこから話数が進んでもカカオは小学6年生のままで、初期設定との矛盾が生じているが、
概ね1984年前後生まれの人間と受け取れば良いと思われる。
さて感想。
流石に大人になってから読むと苦しい部分もあったが、
絵柄は温かく可愛らしく、登場人物の性格は魅力的で、何より料理が旨そうである。
私はコングルを実作したことがないのだが、
実作した読者には再現性の高さと味の良さを評価されているらしい。
作品の性質上、実在する商標が多数作品内に出ているのだが、これらも全てそのままの表記であった。
実際に連載で読んでいた頃は気づけなかったのだが、
この作品には『こども自身の手による、こどものための楽しみ』という思想が強く打ち出されている。
端々で『こども』という言葉が何度も登場するのである。
きむらひろき氏の自画像が
たまごっちのマンガを描く前からたまごっち体型であったことは、
今回の復刊で改めて知った。
ネタばれとなるので詳述できないが、巻末付録の描き下ろしも良かった。
この作品を知る読者にはこの描き下ろしの場面を想像した人も多かったことであろう。