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この詩集には、大切な女性に対するありったけの想いや、理不尽な世界に対する信念、そして彼自身の誇りなど、彼が大切にしていたであろうものに対する純真な気持ちが表現されています。そのどれもがぼくの胸の深い部分に迫ってきました。共感したり憧れたり、そういう気持ちを失ってしまっている自分に気づいたり・・・。素晴らしい作品です。見開きページの左側に、そのトゥパック直筆の詩がそのまま載っているのも嬉しいです。ページ右側に翻訳された詩が載っているのですが、その訳が原文に劣らず素晴らしいと思います。原文の持つ息づかいや魅力が、そのまま日本語にされているように感じました。これはかなりスゴイことだと思います。私の考える理想の翻訳とは「サラッと読めてそのまま意味が素直に入ってくる」というものです。訳文を読んでいる最中に原文のことが頭をかすめたら、それは良い訳ではないと思います。ここでの訳にはそういうところがありません。“日本語の詩”として読むことができ、それとはある意味別のものとして、英語で書かれた原文が存在するかのようです。一冊で二度おいしい、素晴らしい訳だと思いました。
この作品に何かしらの枕詞をつける必要はないです。“ラッパー”トゥパックを知っている人も知らない人も、一人の素晴らしい詩人の作品として読んでください。
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