完成から25年程度しかたっていない山陽新幹線のコンクリート構造物が、なぜ脆くも崩れたのか。高濃度の塩分を含む海砂がコンクリートの材料に使われていることや、十分な強度を保てるような施工がなされていない点などを著者は明らかにする。しかも、日本のコンクリート建築の品質は、東京オリンピックが開かれた1964年を境に著しく劣化しているのだという。
山陽新幹線高架橋のひび割れや腐食の実態については写真とともに紹介している。2005~2010年にコンクリート構造物が一斉に壊れ始める――。こんなショッキングな予測も十分な説得力を持っている。
(日経ビジネス1999/7/26号 Copyright©日経BP社.All rights reserved.)
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