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情景描写には独特のものは感じるのですが、心情描写は少し不満が残りました。「なぜ、信仰を捨てたのか」そのなぞ、心の奥を描こうとするものなのですが、つっこみがたりないといいますか、予想が付く範囲の描写にしか感じられませんでした。信仰を捨てず殉死していく宣教師、信徒が多くいるにもかかわらず、二人は捨てた。その二人の心情は二人だけの特殊なものなのか、それとも共有できる何かがあるのか。
著者はそこに「腐らす雨」という日本の風土をあて、日本では信仰が変質していくと、もって行くのだが、その理由付けがあいまいな感じがした。
「神は沈黙しているのか」と神と対峙した遠藤の作品があるためか、この作品は何と対峙しようとしているのか、見えてこない作品だった。
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