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20世紀の音楽シーンも大変なことになっていた。最近やっと現代音楽も耳に親しみやすいものに変わりつつあり、ポップスとの共演なども多く見られるようになったが、20世紀を支配していたのは、なんと言っても無調音楽だった。それはまるで、ゴミ箱の中に頭を突っ込んで美しい音を探せ、と強いられているみたいで、とても普通の耳を持った人間には耐えられなかっただろう。こんなときに、アンダーソンは「紙やすり」とか「タイプライター」の擬音を使って、軽妙な音楽で人々を楽しませた。音楽は大ヒットし、いくつかはミリオンセラーにまでなった。これもまた当然だっただろう。
ルロイ・アンダーソンがクラシック音楽を代表するとは思わないし、確かに大衆に迎合し過ぎているかもしれない。でもこれはまぎれもないクラシック音楽であり、私たちはこういう音楽の楽しみ方を失ってはならないのだ、と思う。
自作自演は必ずしも最良とは言えないが、アンダーソンのこれは決定盤。
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