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コルシア書店の仲間たち
 
 

コルシア書店の仲間たち [単行本]

須賀 敦子
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ミラノにあった一軒の風変りな書店。そこに出入りする多彩な人々の肖像を、「女流文学者賞」受賞の筆者が流麗な筆致で描きつくす

内容(「BOOK」データベースより)

ミラノのある書店を舞台に、貴族から泥棒まで、強烈な個性をもつ人びとがくりひろげるさまざまなドラマ。昨年度女流文学賞受賞の筆者が、芳醇な文体で回想する「ゆたかなる時」。

登録情報

  • 単行本: 221ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1992/04)
  • ISBN-10: 4163131906
  • ISBN-13: 978-4163131900
  • 発売日: 1992/04
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 346,999位 (本のベストセラーを見る)
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25 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By filmfan
形式:文庫
著者が若い頃に移り住んだミラノの町にある小さな書店。夫となる人も含め、より良い社会の実現を目指し、理想に燃える仲間たちの姿を丁寧に描写している。

年月を経て、夫から取り残され、やがては町の住人ではなくなっても度々イタリアを訪れ、かつての仲間や友人たちと短い時間を共にする作者が、様々なエピソードをつないでいく。時として時間軸や場所が交錯し、章の最後まで読むと、霧が突然晴れるように全体像が見渡せるようになる。パズルのかけらを一つ一つ集めて一つの風景を創作していくような、繊細かつ大胆な構成が見事である。口語のような印象を与える柔らかさを持ちながらも、深みのある文学的な気品を失わない言葉を、練りに練って贅肉を落とした簡潔な文章にまとめ、軽快なテンポを保っている。文学作品を翻訳するという作業に長年携わってきた中で鍛え上げられた職人技とセンスが素晴らしい。

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24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
巷に氾濫するひたすら明るく陽気なイタリアを謳った本とは一線を画したうつくしいエッセイ。 イタリア事情や文化・言語についての著者の落ち着いた洞察と豊かな知識が窺え、安心して読めます。

また、磨きぬかれた日本語が読んでいて心地よく、文章やことばのひとつひとつを選びに選んで丁寧に書かれているので心の奥まで情景が沁みとおり、気持ちが穏やかになります。 深くイタリアに取り憑かれている(?)友人、イタリアでの滞在を決心した友人などに是非読んでもらいたく、しばしば贈っている本です。

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
『コルシア書店の仲間たち』(須賀敦子著、文春文庫)は不思議な雰囲気の本である。第2次世界大戦の混乱の中で、イタリアのミラノにコルシア書店という一風変わった書店が店開きする。この書店は、司祭にして詩人であるダヴィデという魅力的な指導者と、その仲間の若者たちの手によって運営されていく。「狭いキリスト教の殻に閉じこもらないで、人間の言葉を話す場を作ろう」という目的で始められた書店は、教会当局から目の敵にされ、その執拗な圧迫にさらされ続けることになる。

この本は、「黒い修道衣を旗のようになびかせてさっそうと歩き、滝のように笑う」ダヴィデに惹かれて、1960年から11年間に亘りこの書店の活動に参加することになった著者が、20年の歳月を経て、当時の仲間たちを偲びつつ書き上げた追想の書である。

そこには人との出会いがあり、人との別れがある。感傷を排した簡潔な文体で、それぞれの個性と事件が生き生きと描かれているので、自分もコルシア書店の一員になったような気分にさせられてしまう。そして、行間から、ミラノの石畳を歩く登場人物たちの足音が聞こえてくる。
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