Corinne Bailey Raeとの出会いは偶然MTVで放映されていた「Put Your Records On」のPVでした。草原を駆け抜ける単純なものでしたが、清涼感のある歌声が印象に残って購入しました。
ジャンルではSoulやR&Bにカテゴライズされているようですが、少し現行のR&Bなどからは外れた音楽性で、彼女の歌声とアコースティックギターを前面に出しているので聴きやすく、単純にポップアルバムとしても広く受け入れられると思います。
彼女の声は少し幼さがのこるようなもので、Stevie Wonderなどの黒人歌手の力強い声に憧れていたため、少々コンプレックスだったようです。しかし、「Like A Star」のようなアコースティックな感じの曲に乗る彼女の声は切なさや迷いを、「Put Your〜」のようなポップな曲では爽快な歓びを、はたまた恋を必死で否定してしまう乙女心を歌うJazzyな「Trouble Sleeping」では気だるそうないらだちをすごくうまく表現できてしまうのです。ライナーノーツでは自分にあった歌を歌っていると語っており、「あっ、そーか」と少し勉強になってしまいました。
前述した3曲のほかには、愛する人に「私を呼んで!」と想いを送る「Call Me When You Get This」や蝶のように家族の愛から飛び立つ「Butterfly」もいいし、コーラスを参加させラストを力強く飾る「Season Change」も美しい…。ちなみにLimited Editionである今作には元々ボートラとして収録されていた「Another Rainy Day(Single「Put Your〜」のカップリング)」はもちろん、「Like A Star」のカップリングである「Emeraldine」、そしてアコースティックライブ音源が数曲追加されています。