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本書のキーワード「コモンズ」は共有性、すなわち多数の人々によって平等に保有または享受されることを意味する言葉だ。話はインターネットの創生から始まるが、電話網に代表されるワイヤードにおける「コモンズ」の寄与、そして無線世界でのアプローチなどを踏まえ、「コントロール」するべきものとするべきでないものを明確に定義し、インターネットでの所有権のあり方について議論を行っている。昨今のアメリカでは音楽の配信・映画の配信に伴う著作権の問題や一部企業の製品による独占的な市場のコントロールの問題に対して重要な判決が下されているが、このような事態に対して著作権は企業が利益を確保するための手段に成り下がり、本来の目的から大いにゆがめられていると世間からも非難の声が上がっている。ましてやアメリカではミッキーマウスの著作権に代表されるように行き過ぎた面が見られる。
本書はそのような流れに対し、最も進歩を促すリソースの所有形態を提示している。当然、本書の意見については企業としては賛同できない部分もあるかもしれない。しかし自社の製品を生み出す源泉がいったい何であるのかを考えれば、そして市場の成長を促すものが何であるのかを考えれば、行き過ぎた所有権はトータルでマイナスに働くということに気が付くだろう。
本書はインターネットでの所有権のあり方について、その意味と理由を含めて学ぶことのできる書籍として大いに役立つだろう。インターネットを信奉するすべての人におすすめしたい。(斎藤牧人)
登録情報
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Napsterやオープン・ソースなど、インターネットと知的所有権の衝突に関わる昨今のさまざまなトピックを、テクノロジーに強い法学者の視点から明快に解説している。これらのトピックを細かく追っていない人にはハンディな情報源となるだろう。
著者は本書で、インターネットの自由さを守るべき理由として、社会全体のイノベーションの量の最大化という概念を持ってきたわけだが、私は「イノベーションをつねに最大化することが必ずしも望ましいわけではない」という反論がありうると思った。特に著者が例として示すコンテンツ・レベルでのイノベーションはあまり魅力的ではないので、いまひとつ説得力がない。
しかしいずれにせよ、インターネットの自由を守るためには意識的な介入が必要なのだという「規制による自由」論者の理論武装に役立つ刺激的な本である。テクノロジーにそれほど詳しくない人には、日頃深く考えずに使っているインターネットの意義を考えるきっかけとしてお勧めする。
複製手段の独占がPC・インターネットの爆発的普及によって崩れ
既存の工業的な商業手法が通用しなくなっている
日本が国家生命を賭けるギャンブルである知的財産戦略
しかし国家も企業も知的財産であるものは何かそれを侵すものは何か
それらを峻別できる素養を有してはいない
blogなどの商品は、より早く輸入されることになった
しかし、著作権という社会的問題に関する社会の盛り上がりはそうでもない
幾年か後に本著書のような議論は大々的になされるものと思われる
より多くの既得権益者・商業主義に陥ったアーティストや
自己の心服する著作物を作成する作者自身に金銭を支払いたいと思うパトロン
彼らに対してこの著書および前著を読むことを強くお勧めしたい
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