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コミュニティ 安全と自由の戦場
 
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コミュニティ 安全と自由の戦場 [単行本]

ジグムント バウマン , 奥井 智之
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,730 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

私たちが生きる世界で、コミュニティとは何なのだろう。かつての血縁や職域によるローカル・コミュニティは、近代の産業構造に取って代わられたが、いまやそれも解体し、果てしない分解を経て、ゲートで鎖された高級住宅地とゲットーの二極化に向かっている。コミュニティは、文字通り監視カメラと壁と銃によって守られる空間になりつつある。
グローバル・エリートは社会からの逃走を図り、負け組が再浮上するための回路は切られ、持たざる者は置き去りにされる。この動きは、いまや「国」や「社会」や「福祉」の意味を大きく変えようとしている。
こうした世界で「安全」と「安心」を求めるとき、代償として何らかの「自由」を支払うことは避けられない。しかし守られるのは誰の安全で、無視されるのは誰の自由なのか。階層化が加速し、囲い込みと排除が進む世界で、安全と自由は幻なのか。
現代の社会学界を代表する理論家が、コミュニティの幻想と現実と課題を論じ、共同体の根幹を問う、必読の書。

内容(「BOOK」データベースより)

ゲートを鎖す勝ち組、監視カメラ、自警団、超ゲットー階層化が加速し、囲い込みと排除が進む世界で安全と自由は幻か。共同体の根幹を問う社会学的分析。

登録情報

  • 単行本: 224ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2008/1/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480867171
  • ISBN-13: 978-4480867179
  • 発売日: 2008/1/8
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By 遊鬱 VINE™ メンバー
形式:単行本
コミュニティにより人は安全(感)を得る、それは物理的にも心理的にも。ただし、コミュニティを成立させるために人は自由を差し出さなければならない。その安全と自由のバランスをどこでとることが可能かということを思想史を通観することで考える材料を本著は与えている。

近代というものが自由を極大化すべく、コミュニティを次々と解体した結果世は資本主義が覆った。しかも、権力はパノプティコン型(介入する=保護する)から、撤退する権力(人ではなく事物で管理する)へと変質しつつあり、誰がコミュニティの代替システム(セーフティーネット)を提供するのかという部分で空洞が広がりつつある。

かといってコミュニティを再建できるかという点で、ゲーテッドコミュニティとゲットーという裏表の関係にある例をあげているがそこで見て取れる姿は決して希望ではない。もしかしたら自由(欲望)をある程度制限するという思考錯誤の中には「安全」への欲望をもある程度制限するということが含まれているのかもしれないとそんなことを考えさせられる。

当著では明確な答えは与えられていないが、それでも多文化主義が単に「貧困」問題を看過するだけの知的怠惰のようなものだと舌鋒鋭く批判を展開するなど迫力ある論考が展開されている。
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
コミュニティはつねにすでに失われた楽園である−−伝統的なコミュニティはそのメンバーと対象化不可能なほど完全に一体化していたハズであり、そのメンバーである限りそれ「について」考えることすらできないもののハズである、故にわれわれ自由ゆえに孤独で不安な現代人が安心・安全のいわばふるさととしてコミュニティを夢想するとき、定義上それはコミュニティから離脱することと同値になる、と著者バウマンはいいます。追い求める限り絶対に得られないという、近代/現代人の誰もが共有するこの逆説的な前提と、近代的な自由とコミューナルな安心の間にあるトレードオフの関係から出発し、著者は鮮やかな手並みで、古典的な共同体論から大雑把にフーコー以後と括れる現代のパラダイムまでの議論を俯瞰し、あわせて関連する様々な問題を一貫した視座から分析・批判していきます。
かつては強力だった権力が人々への関与をやめ自閉し、文字通りばらばらになった状況のなかで追い求められるいくつもの(擬似)コミュニティを批判的に検証していくなかで、バウマン自身の答えが明らかになっていきます。それは、自由を放棄して擬似コミュニティの幻想に身を委ねるのではなく、一定の自由を担保しつつ擬似コミュニティ間の政治的過程を通じて自由と安心のトレードオフの着地点を探っていくというものです。ある意味実に「近代的」な、常識的な結論といえなくもないですが、現実に地球上いたるところに「逃走の線」を描いているのは一握りの勝ち組、「グローバルズ」だけに見える現状では、砂に描かれた顔に賭けてみる、という選択も理解できないわけではありません。
小さな版型の割には読みでのある本ですが、訳者の苦労の賜物でしょうか、論旨を追うのに難渋することもなく、一読後、現代社会について一段高いところから見渡すような、霧が晴れたような気がします(問題がすっきり解決したという意味ではなく、一貫した理論的地図とでもいうべきものを手にした実感です)。
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24 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 企業・政府等組織ガバナンスの緩みや家庭崩壊,学級崩壊など,「集団」の機能不全もしくは機能低下を,毎日思い知らされているみたいだと感じておられる方には,ぜひご一読いただきたい。
 カバーのエンドウマメが雄弁。アンデルセンの童話の『5粒のエンドウマメ』を思い出します。サヤ=コミュニティなんですね。本来そこは居心地のよいところのはずなんですが,近頃はそうでもないぞ,というのが本書の主張の大きな柱。今日的なテーマ。「今日の世界では,伝統的なタイプのコミュニティは,どうやら間断のない分解の過程にある」(123ページ)ということが,繰り返し具体的な事例を交えて語られ,その他,読み応えのある「多文化主義批判」「エスニック・マイノリティ」「ゲットー」などについての考察を経て,「さて,じゃ,どうなりゃいいのよ」というところまで書かれています。ここがお楽しみ。コミュニティ(安心して身を置ける集団)を持たないで,人は生きていけるものなのでしょうか???
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