同名の小説のコミック版。映画化にあわせてコミック版が発売されたのでしょうが、正直これはマンガにしない方が良かったのではと思います。絵の雰囲気が作品に合っていること、また小説にはない場面があります。小説を読んでいる人があらすじを確認するぐらいのつもりで読むなら丁度いい内容。小説を読んでいない人がコミック版を読むと『告白』という作品の持ち味を誤解します。
小説では遺族、犯人、犯人の母親、犯人のクラスメイト、といった色んな人間の独白で進んでいきます。同じ出来事でも視点が違うと全く意味が変わり、読み進めるうちに読者は「もしかして」と気付かされます。一方コミック版では遺族の告白が半分近くを占め、どうしても他の人間の告白がかなり省略されています。犯人の母親の日記についてはまずありませんし。展開が早く、また告白する人間の切り替えも何回かあるため小説の時のような「えっ、そうだったの?!」という感覚は味わえないかと。
nもし作品に興味を持ったのならば、コミック版ではなく小説を読むことをオススメします。