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35 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
王国からの旅,
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レビュー対象商品: コミックマーケット創世記 (朝日新書) (新書)
太古の昔、”テヅカ”という国王を頂くCOMという王国があった。そこではまんがを神とする”ぐらこん”という宗教が信仰され、人々は”COMこそが約束の地であり神の国はこの地に現れる”という預言者”アカネ”の宣託を信じ、月に一度の礼拝を怠ることがなかった。しかし、国王の度重なる遠征に疲弊した王国はついに滅び、”ぐらこん”を信じていた人々は亡国の民となり世界に散っていった。 帰るべき国を失った人々はそれでも約束の地を求め、放浪の果てに”迷宮”という名の教団を結成し、神官”アニワ”と”ハラダ”を中心に同人誌という砦の上に我らが世界を築き固めるに至った。彼らは、神の前の平等のみを法とした共和制を宣言し自らの土地を”コミックマーケット”と名付けた。(ハレルヤ!) 年月を重ねるうちに国土は拡大していったが、繁栄と共に信仰も希薄化し次第に人々はまんがの神と戯れるようになった。建国の神官たちは次々と去り、教団の最後の神官となった”ヨネヤン”は増え続ける人々に祝福を与え続け、ついに”コミックマーケット”は世界最大のまんがの神を奉じる国となり人々は地に満ちた。 この書に記されている神の国の創世の物語は大概このように要約される。 首都東京に、一年に二度幻のように現れるまんがの祝祭の起源を記した戦後日本の奇跡の物語である。
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