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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
この翻訳、使えません,
By 編集素浪人 "ディオゲネス" (横浜市青葉区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: コペルニクスの仕掛人―中世を終わらせた男 (単行本)
陽の当たってこなかった人物の珍しい評伝で、著者の労は大いに多としたい。当時の学問世界の多彩な人材の逸話も豊富で学べるところが多い。しかし、翻訳としては首を傾げざるをえない。英語以外の言葉の読みが杜撰すぎるのだ。不統一も多い。ドイツ人名の Georg は「ゲオルグ」ではなく、「ゲオルク」である。「ペーター・アピアン」とは誰のことか。「ペトルス・アピアヌス」と正しく表記してもらいたい。訳者の人文的素養が足らないことと同時に、それを正せない編集者にも問題ありと言うべきだろう。調べればわかることに手間を惜しむ、この種の翻訳が近年増えているように思えるのは僻目だろうか。
5つ星のうち 4.0
レティクスの初の伝記、天文学史に一石,
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レビュー対象商品: コペルニクスの仕掛人―中世を終わらせた男 (単行本)
天文学史上では有名だが、一般には知られていないレティクス(1514‐1574)の伝記。コペルニクスが太陽中心説について記述した「天体の回転」の出版に尽力し、 自らもそれに先立って「第一考察」を出版してコペルニクスの説の普及に努めた。 長大で難解な「天体の回転」よりも、その要約であり解説である「第一考察」の方がよく読まれ、 太陽中心説の普及に役立ったという。 天体観測に不可欠な三角法の発展に寄与した数学者でもあった。 特異な性癖から大学教授の職を追われ、生活のために医学を学ぶ。 多くの学者から三角法の完成を期待されながら、医学にも熱中したため、 主著「三角形の科学」が出版されたのは死後であった。 この時代になぜレティクスは太陽中心説にいち早く関心を持ったのか、 幼児期に父親が斬首刑にあうという生い立ち、同性愛、宗教改革の嵐、 これらに対する大学組織や学者たちの反応などルネサンス前夜の世相が興味深く語られる。 ところでレティクスはコペルニクスに会う前にパラケルススに会って影響を受けたらしい。 コペルニクスには占星術師の一面があり、パラケルススは医師であり錬金術師でもあった。 レティクスは占星術を天文学に、錬金術を化学へ、即ち中世を近代へと転換しようとしたともいえよう。 コペルニクスとの関係に比してパラケルススとの関係は知られていないだけに、私としてはここに最も関心を持ったが、 資料が残されていないためか、記述は少ない。 訳書は校正ミスや、表記に問題があるものの、内容は興味深い。天文学史に一石を投じた。 訳者あとがきにあるとおり「他に類作がないだけに西洋科学史の専門家にとって意義深い著作。 ヒューマンドキュメントの要素もあり専門外の読者も楽しめる。」お薦めです。
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