この書籍は、法政大学准教授である白田秀彰氏が書いた本である。白田氏はMIAU(現在は脱退)や、ネットなどにおいて目立つ活動で知られている。
だがこの本では膨大な数の資料を駆使して、著作権発祥の地であるイギリスとそこから伝わったアメリカにおいて、著作権が書籍業者、作家、政治家達にどのように捉えられていたのかを年代を追いながら書ききっている。決して派手な文書ではないが、ページ数も含めてその内容量は圧巻である(その分読むのが大変なので、何日かに分けて読むことになると思う)。
内容の濃さを含めて、著作権法史を勉強する上では必ず読みたい一冊である。
なお著作権法史に関する文献としては、概要として作花文雄氏の「詳解著作権法」と半田正夫氏の「著作権法概説」(それぞれの本は著作権法の解説書であり、その一部として載っている)を、フランスを中心とした著作権法史として宮沢溥明氏の「著作権の誕生―フランス著作権史」をお勧めしたい。宮沢氏の本は絶版中なので、図書館などでのお探しを。