前評判が良かったので劇場で観たいと思いながら機会を逃していました。ようやく今回DVDで観終わったばかりですが、いやもうとにかく危機また危機の連続で、口の中がカラカラに乾くようなスリルと興奮に溢れた凄い作品でした。
主人公アボンは一介のサラリーマンで、本来荒事に出くわせば目をそむけてしまう善人、しかも息子との関係は破綻寸前。成り行きとはいえ、普通見ず知らずの電話の相手を救うために指名手配犯にまでなるか?と何度か思いましたが、ボロボロ傷だらけになりながら奔走しているのを観ていると応援せずにいられない。「ダイ・ハード」のジョン・マクレーンも”巻き込まれてボロボロ”型ですが、あちらは経験もある本職の警官。アボンは正義感だけで突っ走る分マクレーンを超えています。
誘拐監禁されたヒロインに何度も迫る絶体絶命のピンチ、昔特捜・今窓際交通係という(もうその設定だけでたまらない!)警官、悪役はかくあらねばと言うに相応しい犯人グループ、ド派手なカーアクション、携帯電話を利用したいくつもの駆け引き、解決と思われた途端のあっと驚くどんでん返し、と見どころを挙げればきりがありませんが、この作品で一番気に入ったのはヒーローに与えられるべき”報酬”がちゃんと与えられたことです。
本作の原典「セルラー」を観たことはありません。主要登場人物を演じた俳優陣のことも知らないのでご贔屓目当てで観た訳でもありません。でも面白かった!少なくとも私には「前評判に偽りなし」でした。