オリジナル版に比べて解像度が上がったことは喜ばしいですが、商品として問題点が多すぎます。
色々ありますが、特に気になった点は二つ。
一つは、敵が多く登場したり、広い場所を歩いているときの処理落ち。
もう一つは、会話シーンでの極端な音ズレです。
前者はなんとか我慢できても(結構つらいですが)、後者は無理です。
ドラマに気持ちが入っていっているときにズレ始めると、まったくもって気持ち悪く、
内容に集中できなくなります。
会話に入るごとに「音ズレがあるのでは」とハラハラするなんて、
そんな方向で緊張するためにこのゲームを買ったわけではないのですが。
サイレントヒル3ではそれがより顕著に感じられます。
この作品、登場人物の顔が、本当に演技しているかのように見えるんです。
目、頬、口が実によく動いて、喋っているときは舌の動きすら感じられるほどです。
顔にきちんと、細やかに、複雑に、感情が現れるんです。
近年のゲームでも、ここまでCGキャラの演技力を感じられる作品は少ないでしょう。
これをかつて、PS2で動かしたというのだから驚きです。
しかし、HD版では音ズレのせいで、上記の映像が台無しになってしまっています。
どちらの問題も簡単に見つかるはずなのに、どうして修正せずに発売してしまったのでしょうか。
少なくともこれらの問題さえなければ、完璧ではなくとも、十分に受け入れられるものとなったでしょうに。
サイレントヒル・ダウンプアの宣伝の意味合いもあって今回の移植がされたのでしょうが、
これでは逆効果になりかねないのでは。
このシリーズは大好きですが、HD版をオススメするのは、私には無理です。