夏休みの自由研究にも詳しい自称イタリア人、パオロ・マッツァリーノが
家族の会話という形で世の中の常識に思わぬつっこみを入れまくる本。
一読したときには少し毒気が薄くなったかな、と感じた。
だが何度も読んでいる内に、毒気が薄くなったのではなくオブラートが厚くなっただけだと気付いた。
お金儲け、離婚、子どもの描く絵、マナーの悪い人への注意…身近でシリアスな問題を
巧みに笑いのオブラートにくるんで分析する、その慧眼は衰えていない。
『反社会学講座』『反社会学の不埒な研究報告』『つっこみ力』これらはどれも面白いものの、
子どもに読ませるには色々な意味で些か難があった。シモネタとか統計用語とか。
でもこれは専門用語を極力排して─もともとパオロ氏の著作はそうだったが─
なおかつシモネタも遠慮してあるので、子どもにも安心してプレゼントできる…よね?
変なこだわりを抱かずに読みましょう。そうすればこの上なく楽しい本です。