登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
マーケティングの新潮流、概念だけでも頭に入れておこう,
By
レビュー対象商品: コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則 (単行本)
読了後の率直な感想としては「ピンとくる内容があまり多くなかった」。ある程度マーケティングで成功を収めた大規模の企業に対する、次の施策に向けた概念的なロードマップを示したものなのかな、という印象です。同著によると、マーケティング3.0は3つの因数に分解できます。(1)ある企業が他企業や株主、チャネルパートナー、社員、消費者と協働する「協働マーケティング」、(2)テクノロジー化とグローバル化が引き起こす世界規模の文化的な課題をビジネスモデルの中心に据える「文化マーケティング」、(3)企業の理念と事業の妥当性、将来のビジョンが消費者にどのような影響を与えるかという視点を取り入れる「スピリチュアルマーケティング」――この3つのバランスを適正に保ったマーケティング活動が、マーケティング3.0のあるべき姿なのだ理解しました。 なぜこれがピンとこなかったのか。これは「いまだにマーケティング1.0の段階でとどまっている企業が多い」というコトラーの指摘が背景にあるのでしょう。多くの企業が、いかに製品やサービスを利益に変えていくかという視点でマーケティング戦略を立てていると思います。ソーシャルメディアが登場してようやく「傾聴」「対話」といった消費者とのやりとりに焦点が定まるようになったとも思います。マーケティングは1.0から2.0に移行する過渡期であるのに、コトラーはすでにその先を見ている。ここにいち企業で働く身として現実感を持って向き合うことができなかったのです。 ちなみに「マーケティング1.0/2.0」については以下のように落とし込みました。マーケティング1.0は、良い製品を作ればマーケティングで売れるという「プロダクトアウト」、マーケティング2.0はユーザーの意見を取り入れたマーケティングを実施する「マーケットイン」の手法であると。 マーケティング3.0を実現する1つの例としては、最近報道でたまにみかける「コーズ・マーケティング」という取り組みです。これは、企業の製品やサービスを購入することで、その一部の利益が教育支援や環境保護に結び付くという考え方です。同著の言葉を借りると人間の感情や気持ち、精神を充足させることが今後の企業のマーケティング活動には大事で、そのために企業はコーズ(大義)に取り組む必要があるという見方です。 「質も価格も同じA、Bという製品がある、Aは購入額の一部がどこかの国への寄付になる、Bは特に何もない」。この状態で多数の人は製品Aを購入するというように、消費者視点に立つとコーズマーケティングの威力を理解できるのですが、それをサプライヤー側の企業視点で見ると、それをあまねく実現できる企業は少ないだろう、と感じてしまうのです。 とはいえ、グローバル化とテクノロジー化にともなって、製品はコモディティ(日用品)化し、差別要因を付加できなくなりつつある今、マーケティングの手法として、人の感情や気持ち、精神を充足させることを考えるのは、やはり正解といえるのかもしれません。そしてそれを実現するには、部門や担当者といったミクロではなく、企業全体というマクロな規模で、マーケティング活動を実現していかないといけないのでしょう。マーケティング3.0は限りなく組織論に近い内容なのだと感じました。 先進企業はマーケティング3.0のステージに足を踏み入れています。すべての企業がそこに到達する必要はないと思いますが、概念だけでも頭に入れておくといいかもしれません。今回は本著のうまみをあまり実感できなかったので、少し時間をおいてから再読してみようと思います。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
マーケティングの枠を超えマーケティングの新見解からこれからの企業のあるべき姿を示す必ず読むべき書だ,
By
レビュー対象商品: コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則 (単行本)
結論から言おう、マーケティングの枠を超えマーケティングの新見解からこれからの企業のあるべき姿を示す必ず読むべき書だこれは。コトラー大マーケティング先生による新見解である。 新見解といえども昨今、巷を賑わす著名な書籍からの引用も多数見られるので、概論としてまとめられてそこに新見解を加えて3.0としている。 実に冷静で多面的な視点で、マーケットをとらえられており腹に落とし込む為再度手にとって学びたいと考えさせられる。 また、「Green to Gold(ダニエル C・エスティ/アンドリュー S・ウィンストン)」や「ハイ・コンセプト(ダニエル・ピンク)」など引用書籍にも触れると理解がより深まるのであろう。 一つ簡単に興味深い箇所を紹介したい。 グローバル化の進化は、パラドックスを生み出す。特に社会文化的パラドックスは、個人に多くの不安感と対立する価値を生み出すとしている。 グローバル化された社会ではないがしろにされる社会的平等や公平さという文化的課題解決を、グローバル企業を通じて達成する、また企業のビジネスモデルとして据えるマーケティングこそが3.0であるという点である。 これは、先鋭的すぎる話でもなければ理想論でもない。 「Green to Gold」にもあったが正しい事をする企業が勝っている。早い企業は既に、前を走っているのである。 必ず読むべし。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「ブランド・マーケティング」への最接近理論,
By nikataro (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則 (単行本)
マーケティング1.0=製品中心、2.0=消費者中心、そして本書で提言される3.0=価値主導となり「協同」「文化」「精神性」がキーワードとなる。今回は「ブランド・マーケティング」の要素が強くなり、その構築のためには消費者、社員、パートナー、株主、環境、文化などすべてを上手に巻き込むことが肝要であり、そのためには「ソーシャル・ネットワーク」の手法を利用することがたいへん重要となる。(ただし、具体策は各自の創意工夫になるが・・・) 筆者のいつものことながらグローバル企業の成功例紹介がとても絶妙で、企業の業種、規模、特性を乗り越えて取り組むことができる前向きな姿勢を引き出してくれる。 特に「3i」としてブランドの「アイデンティティ」「イメージ」「インテグリティ」はたいへんわかりやすい「ブランド・マーケティング」の基本なので、時間のない方にはこの部分だけでも一読をオススメします。 なぜ翻訳の出版元が「朝日『新聞』(=SNSから最も遠い位置にいるメディア?)出版」なのかとか、どうして必ずいつも「弟子たちとの共著」なのか、といった疑問も多少残るが、難解な「学術書」でも、奇抜な「IT信仰本」でもなく、極めてオーソドックスな本なので、「SNS」についての意見、取り組みを経営陣から求められる前に読んでおくことが重要だろう。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|