フィリップ・コトラーの代表的著書『マーケティング・マネジメント』あるいは『マーケティング原理』は、MBAの学生やマーケティング研究者の必読書ともいわれている。しかし、2冊とも日本語訳で1000ページ前後の大書で、一般の人が気軽に手に取れる書とはいえなかった。
それに対し本書は、マーケティングで最も重要と考える80のコンセプトを選び出し、それらをコンパクトに解説したものである。原著のタイトルからもわかるように、企業の管理者を主な読者と想定しているため、それぞれのコンセプトは、マーケティングの知識がなくても理解できるよう簡潔かつ分かりやすくまとめられている。一方、具体的な事例や著者自身が経験したエピソードなども随所に織り込まれており、著者の特徴は決して失われていない。まさにコトラーのエッセンスが凝縮された本といえる。
この80のコンセプトはアルファベット順に並べられており、またそれぞれで完結しているため、読者は最初から読み始めることも出来るし、興味のある項目だけを拾うこともできる。また、本文のボリュームに比して充分すぎるくらいの索引が巻末に収められているので、「マーケティング事典」としての利用も可能であろう。
マーケティングをこれから学びたい、あるいは自らの知識をブラッシュアップしたいと考えているビジネスパーソンや学生に、ぜひおすすめしたい。(戸田啓介)
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最も参考になったカスタマーレビュー
32 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
最もお手軽なコトラー本,
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レビュー対象商品: コトラーのマーケティング・コンセプト (単行本)
コトラー本の中で2番目の薄さの本。最も薄いのは「コトラー 新・マーケティング原論」で213頁。本書は254頁(共に日本語訳本のページ数)。この2冊以外のコトラー本は1000頁近い分厚さで、ちょっとお手軽に手を出せるような代物ではない。本書は薄さは2番目だが、お手軽さ、読みやすさという点では1番ではないだろうか。今日のマーケティングで最も重要だと思われる80のコンセプトがアルファベット順で一語完結で書かれている。索引もついているので、マーケティング辞書や用語集としても使える。 内容はというと、マーケティングの基本が、見方によれば「あたりまえのこと」が書いてる。しかし深い。現代マーケティングの凝縮されたエッセンスが簡潔に書かれている。よってマーケティングのプロと初心者ではこの本から得られることに違いが出てくると思う。しかし、!プロであろうと初心者であろうとこの本が有用であることには違いない。 私が最も気に入ったのは最後の80番目のコンセプトとして「熱意(Zest)」があげられている点だ。以下は本書からの引用。 「マーケターとして採用するのは、人生に熱中できる人間に限るべきだ。そうでない者は経理に回すべきである。」 納得。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
マーケッティング担当以外の方も必読の書です,
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レビュー対象商品: コトラーのマーケティング・コンセプト (単行本)
マーケティングを学ぶためには必ず読まなければならないと言われるコトラーの重要コンセプトがコンパクトにまとめられた書物です。 80のテーマが約220ページに凝縮されています。 著名人の示唆に富むコメントや、ウィットの利いた例え話を 何度も読み返し、考え直すたびに、新しい発見があります。 マーケティングは、担当者だけが考えるのではなく、組織の
16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
なかなかですよ。,
By ドラッカーファン "ドラッカーマニア" (東海地方) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: コトラーのマーケティング・コンセプト (単行本)
これは原著の「Marketing Insights from A to Z」で読みました。「全てのマネジャーの知っておく必要のあること」という但し書きの通り、マーケティングに関する入門的な概説書ですね。ただし、概説書とはいえ、さすがに世界のコトラー。端々に英知を感じるものでした。確かに多くの批判的レヴュアーのおっしゃるとおり、これでマーケティングの全てを知ったことにはならないでしょうが、これは本書の趣旨からいって当然であると思います。しかし、こういった基礎的な内容を80項目に分解して整理してある本は他にあまりないのでは?
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