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第1に特徴的なのは、コトラーらしいオーソドックスな「モダン・マーケティング」を展開しながらも、会計事務所、法律事務所、病院などのプロフェッショナル・サービスの事例を用いて論理展開していることだろう。今後競争が激化するわが国の士業者などにとっては、先に競争的な環境にある米国の事例は、参考になりそうだ。
第2に、当然ながらサービス・マネジメントの視座を提供することである。この点から、「プロフェッショナル・サービスの12のキーポイント」、「特有の10の問題点」として論理展開し、また、所謂マーケティング・ミックスは「4P」ではなく「8P」により計画する点は、抑えておく価値がある。
第3に、本書の趣旨から当然ながら、プロフェッショナル・サービス向けに編纂されていることにある。例えばわが国の昔気質の士業者には、マーケティングに対する偏見、卑下がありそうだ。その高いプライドは大切だが、他方、武士は食わねど高楊枝というわけにもいくまい。また、本書が「品質が命」と明言していることからも、昔気質にも安心して読めるのではないだろうか。
プロフェッショナル・サービスに携わる者は良くも悪くも知的「職人」。故にその分野に入り込んで胃の中の蛙にならないとも言えない。豊かなクライアント関係を構築する視座は、今後の士業者にとっては特に重要なものになるのではないだろうか。
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