「コッコさん」がおみせをはじめました。「おかしやさん」「くだものやさん」「カレーやさん」。お客さんがこなくて、「でまえ」を始めますが……。
お店やさんの食べ物は、ビー玉やサイコロ、髪留めゴムやケロヨン(なつかしい!)など、小さなおもちゃ類を、見たてたもの。カレー屋さんのコックさんのつもりで、紙袋を頭にかぶっているコッコさんは、とてもおりこうさんでかわいらしい。
コッコさんの「おにいちゃん」は『どんどんどんどん』などに出てくる、あの眉のきりりとした男の子に、どことなく似ています。おかあさんは、とても若くて美人さんで、なんとなく意外。また、お父さんの本棚も描かれていて、どんな本を読んでいるのかなあ、と自然に目をこらしてしまいます。コッコさんファミリーについて、いろいろわかります。
そして、「でまえ」のコッコさんのカレーを、家族がちゃんと食べてくれて(食べまねをして?)ほっとさせられます。今あるものを見立てての、ごっこ遊びはとても大切。そういう基本的なことも教えてくれる、とてもよい本だと思います。