[ 演奏 ]
指揮者のケルテスはハンガリー人ということもあってか、演奏には独特の土臭さと力強さがにじみ出ています。オケはロンドン交響楽団ということでハンガリー繋がりではありませんが、その高い技術と色彩感豊かな音色を、指揮者が見事に引き出しています。「ハーリ・ヤーノシュ」は少々粗削りの印象ですが、「孔雀変奏曲」の方は熱い演奏で迫るものがあります。
[ 録音 ]
1964年・1969年の録音ということで、さすがに時代を感じずにはいられません。ノイズもあるし、歪みっぽかったり空気感がとらえきれていないと思われる部分も多々あります。ADD ということでデジタルリマスターされていますが、やはりオリジナルテープの音が聞こえてしまいます。
[ 総評 ]
録音状態が良くないため、最高とは言えない部分があります。演奏の良さも、録音のせいで熱が冷まされている部分があります。DECCA の BEST PLUS 50 に入っているだけに安心して聴くことのできる内容ですが、これがデジタル録音ならどれほど良かったことか。ともあれ、コダーイを知る最初の1枚として、安心して聴くことのできる1枚です。