中国製で1992年頃に発売されました。
日本に入ってきたのは1997年頃です。
当然にして説明書は中国語だったのですが、日本語の説明書は、使用法が前後で間違っています。
もともと前で合わせる部分の真後ろにチューブの空気入れが付いていたのですが、それでは仰向けに寝たときに下になってチューブ部分が傷むため、2000年頃から少し横に来るよう改善されました。
本品は5段ですが、中国では首の長い人用に7段のもあります。
日本ではパッケージが変えられただけでなく、説明書も変わってしまったので、あまり効果がありません。
本当の使用法は、後頚部が引っ張られなくてはならないので、空気入り口付近を後ろにします。そして左右にヘルニアがある場合は、そちらの方にチューブ付近を持って行きます。
写真の使用法では顎だけが上がってしまい、後頚部が牽引されません。
ハルピン医科大学の実験では、1日30分以上牽引し、それを3週間続けると効果があるという結果でした。
頚椎ヘルニアや頚骨動脈の圧迫に効果がありますが、頚骨動脈が事故などで歪んだときには強い力で牽引し、頚骨動脈が真っ直ぐになったときに下ろします。これは続けては治療しません。1回の治療だけです。
あと中国の説明書は、骨増殖や骨棘がある場合は禁忌とありますが、日本の説明書では禁忌症も落ちています。
骨増殖して頚部の脊柱管狭窄症となっていれば、牽引すると頚髄が骨と擦れて傷つきます。骨棘があれば牽引したとき肉が動いて、血管や神経を骨棘が傷付ける恐れがあります。
日本で販売するのならば、こうした説明事項を翻訳して、悪化する人には使用させないようにするのが輸入メーカーの義務だと思います。この程度の翻訳なら翻訳者に頼んでも、たいした4000円ほどで済むでしょうに……