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最も参考になったカスタマーレビュー
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
勇者コシャマイン,
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レビュー対象商品: コシャマイン記 (1976年)
『コシャマイン記』です。第3回芥川賞受賞作。
北海道の道南地方を舞台として、コシャマインというアイヌの勇者の彷徨の一生を描いた作品です。どちらかというと小説というよりは、淡々と史実を描いた伝記みたいな感じの文体です。 描写もあっさりしていて、作品自体さほど長くはない短編です。 ある意味、広義のヒロイックファンタジーでもあると思います。でも最後は、なるような結末になっちゃいます。 背景としては、当然のことながら和人とアイヌの抗争、というものがあります。作中に登場する地名が、現在も北海道で使われているものなので、地図を思い描きながらコシャマインの足跡を追うと感慨深いです。 もっと重厚に描写してあったらエンターテインメントとして面白さが増したようにも思いますが、こういう淡々とした語り口もまた、歴史ものとしては一つの手法だと思います。素朴な文体だからこそ、劣勢であるアイヌの、それも孤独に流浪して罠に陥れられるコシャマインの悲哀を描けているのかも。 作品の長さ、文体、内容などからいって、現代人にとっても読みやすい作品です。
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