一文で表現すると本当にタイトル通りとなるのですが、これだけでは些か語弊が生じるため、
以下にてなるべくネタバレを避けつつ説明してみます。結果的に長文になってしまいました、すみませんとだけ予め。
まず、そもそも本シリーズ1作目となるヒトランダムは、大雑把に言えば、
文研部5名という主役の1人である太一が周囲の皆を変えて(成長させて)いくという内容でした。
わざわざ1巻について説明したのは、今作がそれとはちょうど対照的になるお話だと思ったからです。
何が対照的なの?と言えば、先に説明したヒトランダムのときとは状況が真逆になります。
改めて一言で表しますと、“周囲の皆が、八重樫太一を変えていく物語”です。
これは言い方を変えると、ミチランダムのときよりもさらに
皆が積み重ねてきたものが結実するお話と言えます。
そのことや、残りが(暫定で)短編集2冊目+最終巻ということもあってか、他の方が仰るように、
やや過去の場面を思い出させるような描写が増えています。なので、内容を忘れちゃったという方は
これを良い機会だと思って、今作に着手する前に一度復習してみても良いかと思います。
また、扱うテーマとして、表紙のイラストからでもある程度イメージ出来る通り、
“意見(主義・思想)の対立”があるため今までのお話に比べ、読んだ後にはやや後味の
悪さが残るかもしれません。個人的にはむしろ今回のような内容の方が大好きなのですが…。
これは、毎巻ごとのマンネリ化だなんだとは違う意味で、読む人を選ぶ基準のひとつになると思います。
今までの「人間の価値観に踏み込んだ内容の割にはやけに読みやすい」という文字通りのライトさが、
既刊に比べて2割減だと思いますので、そういうのが苦手だという方は少し気をつけましょう。
☆5つという評価は、割と個人の主観が入ったものです。なので、上記に記述した点が
気になると言う方にとっては、☆が1つ減るということも有り得るとお考え下さい。
それと余談ですが、恋愛関係についてはあえて一切記述しませんでした。
キャラクターの魅力が高いため、それを楽しみになさっている方も多いかと存じますので…。
あと、アニメ化に続きゲーム化決定、おめでとうございます。