本書では、冒頭の無題の詩も含めると、全部で50編の「自筆詩」が様々な写真とともに掲載されています。
基本的に、文字は筆ペンのような質感で書かれていて、城島さんの性格がよく出ている感じがします。 最初、文字や書き方など、相田みつをさんに似ているのかなとも思いましたが、実際に読んでみると、著者の温かく前向きな人柄が詩に表れていて、独自の人生観と遊び心が感じられました。
日本語のリズムや言葉の選び方など、よく推敲されたことが伝わってきますが、客観的に詩集として評価した場合、絶賛するとまでは言えないというのが正直な感想です。
まず、言葉のリズムが特定の型に頼りすぎていて、奥行きに欠けます。詩の作風も、寛容な言い回しや断定的な口調などが混在していて著者自身、どこまで書いていいのか、まだ迷っているような印象を受けました。また、率直な文章は心に伝わってくるすばらしい作品が多いのですが、韻を踏んだり、綺麗な表現をしようとしすぎて、まとめきれていない箇所もある気がします。
とは言え、第二弾、三弾も刊行予定とのことなので、今後の活動も含めて、期待できる内容だと思います。