風邪は万病のもとと言われるように、ちょとした心の風邪もひき始めに要注意である。
本書は初期のこころの病にどう対処したらいいか、優しく語りかけてくれている。
世の中はいま、ストレスに溢れている。そのストレスを調節する方法として、認知行動療法を推奨している。基本はABC理論〜とらえ方・考え方を変えてみる〜ことである。
「監視や批判とはかけ離れた穏やかでやさしい好奇心を、あなた自身に、そして目の前で生じているすべてのことに向け続けること」の大切さを強調している。
実践編では、まず「ココロを整えて、カラダの声に耳をかたむける」自律訓練法から入っている。リラックスする練習法のポイントが図示されているので、分かり易い。マインドフルネス瞑想法で、ここではストレスを受け流すためのテクニックが示されている。マインドフルに呼吸する・食べる・歩く・座る日常の起居動作に心を放ち、それゆえに心が満たされる心得が述べられている。
もっと具体的に「いつもと違うことをする」「カラダを動かす」「苦手を克服する」「ヒトとの接し方を変える」「書いてみる」という具体的な方法が書かれている。小学生がおけいこするように、大人も初心に返ってライフスタイルを健やかな行動へ向けてみる大切さを教えられる。
たくさんなことが紹介されて目移りしそうだが、自分の気に入った、やりやすいものから少しずつ始めて、継続していけば、マイナス要因がいつのまにやらなくなっていくだろう。
本書は心の行き届いた優しい思いやりに満ちた【マインドフル】な一書である。