前評判では西部劇に似ている、特にペキンパーの『ワイルド・バンチ』にそっくりだ。とのことでいやがおうにも期待を膨らませて見に行ったんですが、良い意味で期待を裏切られた感じでした。
標高4700メートルの原野を舞台に、チベットカモシカの密猟者に対するパトロール隊との攻防を中国の都会から来た記者(ガイ)の視点から描いている。
17日間のなかで、密猟者の立場やマウンテンパトロール隊の本音が次第に明らかになるのですが、密猟者も好きこのんでやっているのではなく失業したから生きる為にやっていたり、パトロール隊もボランティアなので資金がなく、水商売の女から金貰ったり、隊長のリータイも密猟者から取り上げた毛皮を売ったり資金を調達していて、記者も疑問に思うわけです。「何のためにやってるの」
すばらしいのはカメラのカット割りであり、効果音です。音楽はいっさい
流れないし、原野を吹く風の音だけです。
西部劇のようなカタルシスは感じらないし、ただ、自然の厳しさと美しさ、
そこの生きる人々の心情風景をアンチクライマックスで描いているからこそ
感動できるわけです。映画館で見て良かったなといふ作品なので、DVDで観る
となると迫力が伝わるかどうかは疑問です。