「苔」も「謎」も気にかかる言葉の私にとって、「コケの謎」というタイトルは手に取らないではいられませんでした。難しい内容かなぁ・・と思いつつ開いてみれば、初っ端から驚くことになりました。最初に苔に関する絵がカラーで8ページ分もコメント付きで載っているのですが、その1ページ目に苔の花に関することが載っていたのです。誕生花が苔の私、長いこと苔の花ってどんな花なんだろうと思っていたのですが、苔の花と呼ばれているのが胞子体であり、花びらはないことを知ることになりました。
本文は「ドングリを自分で拾ったことがある人?」との問かけから始まります。苔の話なのにドングリ?ドングリならどこにでもあるじゃんと思っていたのに、ここでもまた驚くことになりました。読み進めるほどに驚くことばかりで、そこには知っているつもりでいた知らない世界の扉が開いていたのです。
苔の種類の多さ、苔を見分けるのに顕微鏡が必要になること、生き物屋の存在、南極に苔が生えていること、木の葉に生える苔、苔に味や匂いがあること、なによりも両生類であることに驚きました。
そして身近にあって気にも止めていなかった苔に、絶滅危惧種があることにも驚きました。
難しいかな・・から始まったのに、気が付くと面白くて、読み終えるころには苔にたいする愛情のような感情まで感じ始めていました。