今年はコカコーラ120周年だそうだが、その歴史は斬新な広告の歴史でもあった。それを見事に証明して見せたのが、前作「コカコーラCMソング集1962-89」だった。そのクオリティの高さ、多様性もさることながら、制作側の丁寧かつ誠実な姿勢が好評だった一因だろう。とりあえずCMで流行っているタイアップ曲を「オリジナルでないもの」を混ぜつつ寄せ集めたチープな「CMヒッツ」のようなCDとは一線を画していた。
そして、その姿勢は今回も引き継がれている。できる限りのオリジナル曲の収録、親切な解説、シンプルで印象的なデザイン、どれも充分「Super More」のタイトルに相違ないものである。もちろん前作がヒットしたから実現した本品であるが、志ある商品を提供しようという姿勢があるからこそ、ヒットしたのであり、2作目ができるのであり、内容も良くなる好循環が生まれるのだ。
前作発売後に「コカコーラCMソングデータブック」が出たせいもあり、解説は詳細とは言えないし、様々な事情から未だ収録されない音源もあるということで、さらなる補遺編を期待して、星を一つ落とした。しかし、クオリティは最高である。4月からの先祖返りしたCM(CKBのコークと倖田來未のダイエット)を見て、キャッチーな曲に興味を持った方も、もちろんファンの皆さんも納得できる一枚です。