昭和27年生まれの小生がコカ・コーラを初めて飲んだのが小学校5年生頃だった。当時は、コカ・コーラを冷やして飲むことを知らなかった小生(恐らく多くの日本人も知らなかったのではないかと想像する)は、それが何やら医者からもらう風邪のための水薬のような味をしていたことをいまでもはっきり覚えている。言い換えれば、コカ・コーラはそれほどまでに我々の世代には大きなインパクトを与えた存在であったといえよう。今から思えば大したことではなかったかもしれないが、500ミリのホームサイズが出たときの感動。1973年にロンドンの食料品店で1リッター用ペットボトルを見たときの驚愕。いつしか、コカ・コーラは我々世代の生活の中に見事に溶け込んでしまっていた。
その一翼を担ったのが、本CDに収録されている一連のCMソングであったことは間違いない。本CDにも収録されている若大将こと加山雄三のCMソングが流れ、彼が一気にコカ・コーラを飲み干すシーンが放映される度にTVに釘付けになったことが昨日のように思われる。本CDの登場によって、団塊の世代以下の多くの人々がOnly Yesterday的至福を味わうことが出来るようになったことは同慶の至りである。
本CDは、人生を少し振り返り、残された各自の人生を肯定的に歩もうとする人々にとっては、真夏の海でコカ・コーラを飲み干したときのような、あの爽快感が味わえるリフレッシュメント的清涼CDとして、また、特にデビュー45周年を祝う加山雄三ファンには、またとない貴重なアイテムとして強力に推薦する。