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コウモリの見た夢
 
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コウモリの見た夢 [単行本]

モーシン ハミッド , 川上 純子
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

パキスタン人作家が描く「グレードギャツビー」と「ノルウェイの森」の世界。
そして、9・11後のアメリカ。ブッカー賞最終候補作

「何かお手伝いいたしましょうか?」
ある日の午後、ラホールの旧市街アナールカリ・バザールの近くで「僕」は何かを探している様子のアメリカ人と思しき男に声をかける。
警戒する男に「僕」は、自分もアメリカのプリンストン大学を卒業し、ニューヨークの第一線で仕事をしていた人間だ、と切り出す。
そして不思議な運命に翻弄された自分の半生を語りだした――
ニューヨークでの生活、仕事、アメリカンドリーム、恋、そして9.11。
暖かな午後が夕暮れを迎え、そして夜の帳が下りるころ、「僕」の物語は不穏な様相を呈しはじめ……。
パキスタン人作家が描く、「グレードギャツビー」と「ノルウェイの森」の世界。そして、9.11後のアメリカ。
全米の大学生が読んだベストセラー。ブッカー賞最終候補作!

内容(「BOOK」データベースより)

「何かお手伝いいたしましょうか?」ある日の午後、ラホールの旧市街アナールカリ・バザールの近くで「僕」は何かを探している様子のアメリカ人と思しき男に声をかける。警戒する男に「僕」は、自分もアメリカのプリンストン大学を卒業し、ニューヨークの第一線で仕事をしていた人間だ、と切り出す。そして不思議な運命に翻弄された自分の半生を語りだした―ニューヨークでの生活、仕事、アメリカンドリーム、恋、そして9.11。暖かな午後が夕暮れを迎え、そして夜の帳が下りるころ、「僕」の物語は不穏な様相を呈しはじめ…。パキスタン人作家が描く、「グレートギャツビー」と「ノルウェイの森」の世界。そして、9.11後のアメリカ。ブッカー賞最終候補作。

登録情報

  • 単行本: 208ページ
  • 出版社: 武田ランダムハウスジャパン (2011/6/23)
  • 言語 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4270006544
  • ISBN-13: 978-4270006542
  • 発売日: 2011/6/23
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 443,843位 (本のベストセラーを見る)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By nacamici トップ1000レビュアー
Amazonが確認した購入
帯に「パキスタン人作家が描く『グレートギャッツビー』と『ノルウェイの森』の世界」とある。うまく言いあててはいるのだが、それで片付けられてしまうほど陳腐な小説ではない。しかしながらそうでも言わないと、日本の読者のアンテナには引っかかりにくい小説だろう。主人公はパキスタンの青年だが、透けて見えるのは、グローバリゼーション、資本主義、その二つを体現するアメリカという国である。才能に恵まれた野心的なパキスタン人青年がアメリカに渡り、輝かしい学業のキャリアを踏み台にして、名家出身でグゥイネス・パルトロウ似の美しい女性を恋人にし、超エリート企業に入る。そして「あれ」が起きる。「あれ」を境に青年はどう変わっていったのか。文章のスタイルは、パキスタン人青年のモノローグだが、慇懃なまでに丁寧なその物言いからは、教養と自信、屈折と覚悟が見え隠れする。ラホールのカフェで彼は誰に向かって話しているのか。そして話のあとには何が待ち受けているのか。回想話がいつのまにか謎ときのようになっていく。そのあたりのストーリーテリングが抜群にうまい。原題はThe Reluctant Fundamentalist。 原理主義者のつくり方、とでも訳せるだろうか。グローバル時代にも見えない蜘蛛の巣がいたるところにあって、エリートだろうが非エリートだろうが、無差別にひっかかる。たとえ逞しく人間と共生するコウモリのような「成功した都市居住者」にまではなれたとしても、決して受け入れられることのない部外者の感覚。パキスタン人の「僕」とアメリカ人の「あなた」の距離は、ともに食事をしようが、親密な打ち明け話をしようが、決して縮まることはない。スタイリッシュで、ダークな中編。
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Amazonが確認した購入
やや厳しい評価です。
全体として悪い作品ではないのですが、
積極的に評価できる作品とは感じられませんでした。
ブッカー賞を受賞できなかったのは妥当と思います。
「ブッカー賞?なにそれ?」という方は、ウィキペディア等で確認なさってみて下さい。
現代を代表する作家たちが名を連ねています。(多少の波?があることは否めませんが)
歴代のブッカー賞受賞作品と比較すると、こぢんまりとした印象を受けます。
個人的には荒削りでもいいからもう少し大きな作品だったらな、と残念です。

ところどころにうまい言い回しが見られるものの、
その表現が作品の雰囲気を作り上げるところまではいっていません。(ここが村上春樹とは違います。)
おしゃれ感だけが残ります。
政治的な問題提起としてはいいのかもしれませんが、
表面的な印象が拭えず、奥行きを感じさせません。
もっと丁寧に具体的な描写を増やした方が良かったのでは?と思いました。
(作家自身がもっと血を流してもよかったのでは。)

主人公が愛する女性とアメリカ合衆国との対比も分かりやす過ぎますし、
語り手(主人公)と聞き手(アメリカ人)との(緊張)関係も普通でした。
作品の主題には可能性があるだけに残念です。

否定的なことばかり書いてしまいましたが、物語そのものは読みやすく、一気に読ませるものがあります。
アメリカのおしゃれな上流階級や一流大学に関する描写や、
それと対比させられている主人公の故郷であるエキゾチックなパキスタンの描写、
どちらも映画化にうってつけの絵だと思います。(現在映画製作中?のようです。ウィキ英語版参照)
同じくウィキ(英語版)情報によれば、アメリカのいくつかの大学では新入生にこの作品を読ませているようです。
いいかえれば、アメリカの大学1年生(つまりほとんど高校生とかわりない子たち)が自国や他国を批判的に理解するための恰好の入門書ということでしょうか。
それくらい分かりやすい作品といえます。
それはたとえば、パキスタン人である作者の隣国人ラシュディーがブッカー賞を取った『真夜中の子供たち』を大学一年生に課題作品として読ませるのはいささか無謀であるということを考えれば、この作品のいまいちさは明白だと思います。(二つの作品は時代設定が異なるので単純に比較するのは無理があることは確かですが…)

さいごに、本書の帯には『ノルウェイの森』が言及されていますが、両者には表面的な類似はありますが、
『ノルウェイの森』とはまったく違った作品です。
わたしは村上春樹にそれほど思い入れはありませんが、彼の作品のユーモア感覚や内的でありつつも広さと深みを感じさせる文章は残念ながら本作にはありません。
この作品は良くも悪くもいたって真面目です。

ブッカー賞って案外キチンと選んでいるんだな、と感心しました。

日本の高校生に課題図書として読ませたらいいかも、ということで星3つです。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヒデボン VINE™ メンバー
 若さと孤独と倦怠感、何の予備知識を持たずに本書を読み進めると、こりゃハルキ・ムラカミのあの「ノルウェイの森」の世界じゃあないか、ましてヒロイン・エリカの失踪と自殺未遂?ってことになるとますます似通ってくる・・・・・。

 オリジナル・タイトルが'The Reluctant Fundamentalist'。それが何で、「コウモリの見た夢」ってことになるのか、確かに物語の中、ラホールの茶店でコウモリが飛び交うシーンがあることにはあるが・・・・・。ここはオリジナル通り、イスラム原理主義とファンダメンタルに集中すること!というこのコンサル会社のモットーを生かしてもよかったのではないか。

 欧米ではベストセラーになったらしいが、そこはそれ、イスラム教とキリスト教の一神教同士のハルマゲドンの決着を未だに見ない世界に住む彼らと、それとは無縁な平和な多神教世界に住む我々との違いではある。
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